シャネルのアーティスティックディレクターのヴェルジニー・ヴィアールが手がけた2021/22年秋冬 プレコレクション。今季は、シーズンのキャンペーン広告を務めるモデル、オラ・ラドニカが日常的に好んで装っているマスキュリン&フェミニンなスタイルが着想源になっている。
メゾンのキーコードを再解釈した2021/22年秋冬 プレコレクション。今シーズンのキャンペーンビジュアルは、フォトグラファーのヴァレンティン・ジャコベッティが今回の着想源となったポーランド出身の人気モデル、オラ・ラドニカを撮った。
「シャネルらしいクラシックさに、70年代のムードとパンクな要素を取り入れたエレガントなコレクションです」と語るのは、オラ・ラドニカ。
アーティスティックディレクターのヴェルジニー・ヴィアールが今季のインスピレーションソースとしたのは、いつも自然体のオラから生まれるマスキュリン&フェミニンなスタイルだ。
「私個人の着こなしについて、自分では気づかなかったことたがたくさんある。自身のスタイルを定義しようとしたこともなかったし。でもシャネルとの出合いを通して、私のスタイルを発見しました」(オラ)
オラの装いをヒントにし、黒と白にピンクやグレーを加えたコントラストのある配色、そしてツイード、レザー、ニット、カシミア、シルクなどメゾンのDNAを凝縮させた素材が並ぶ。
そしてオラらしいマスキュリンなシルエットは、ワイドカラーでオーバーサイズのウール&カシミアのコートやグレーのショートダッフルコートなどのデザインに落とし込まれた。
ルックの随所にちりばめられたのは、スパンコールをあしらったツイードや愛らしいピンクのカラーパレットなど、可憐さを纏ったフェミニンなエレメント。
マスキュリン&フェミニン、快適さ&タイムレスなエレガンスを見事に融合させたコレクションに仕上がっている。
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text: Tomoko Kawakami