11月、ドバイのクリーク・ハーバー地区でシャネルの2011/22年クルーズ コレクションのレプリカショーが開催された。
今年5月に南仏の採石場を使ったミュージアムで初披露したコレクションのムードをそのままドバイで再現し、会場に集まったゲストたちを魅了した。このショーのフロントロウに駆けつけた女優のペネロペ・クルスがメゾンとの関係や映画についてを語ったスペシャルムービーもただいま公開中!
ドバイで2021/22年クルーズのレプリカショーを開催。
21年5月、フランスで最も美しい村と呼ばれる南仏の町、レ・ボー=ドゥ=プロヴァンスにあるミュージアム、キャリエール・ドゥ・リュミエールで発表された2021/22年クルーズ コレクション。このコレクションでアーティスティックディレクターのヴィルジニー・ヴィアールが着想源にしたのはフランスの詩人で画家、劇作家に映画監督としても活躍したガブリエル・シャネルの友人、ジャン・コクトー。彼が1959年にキャリエール・ドゥ・リュミエールで撮影した映画『オルフェの遺言』のシンプリシティと詩的な情景のムードに触発された。
そして11月、シャネルはこのクルーズコレクションのレプリカショーをドバイのクリーク・ハーバー地区で開催。60年代のロックやパンクにモノクロームなコントラストで遊びを効かせたシャープなコレクションはドバイのゲストたちを夢中にさせた。
ランウェイの奥には、南仏の町レ・ボー=ドゥ=プロヴァンスにあるミュージアム、キャリエール・ドゥ・リュミエールが広がった。©CHANEL
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ペネロペ クルスとシャネルの親密な関係。
ドバイでのレプリカショーに花を添えたのはスペインを代表する女優で2018年からシャネルのアンバサダーを務めるペネロペ・クルス。今年は第78回ヴェネチア国際映画祭でもシャネルを着用し、アルモドバル監督の作品『Madres Paralelas (英題: Parallel Mothers)』で最優秀女優賞に当たるヴォルピ杯に輝いた。
そんなペネロペが女優という仕事、ファッション、そしてシャネルについて語ったスペシャルムービーが現在公開中。その動画でシャネルは数カ月に渡り、世界中の華やかな舞台で2021/22年のクルーズコレクションに身を包むペネロペの姿を追っている。
「私はヴィルジニー・ヴィアールがそれぞれの服に吹き込むフェミニニティに惹きつけられます。時にさりげなく、ただ、そこには必ず着る人への思いやりが込められているのです。そのクリエイティブなプロセスは魔法のようですが、すべてが非常にリアルです。ヴィルジニーが作り上げるコレクションはどれも魅力的ですが、今回の2021/22年クルーズコレクションはおそらく最もロックンロールを感じさせ、とてもクールで自由かつモダン。私はヴィルジニーの人柄も大好きです。その人柄は、服にも表れています。彼女は、女性のことを真剣に考えてくれているのです」とペネロペは語っている。
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シャネルファミリーがドバイの夜を盛り上げる。
今回のショーでも大勢のシャネルファミリーが遠くドバイまで駆けつけた。ペネロペ・クルスを筆頭に、キャロリーヌ・ドゥ・メグレやパク・スジュなどのいつもの顔ぶれも。ショー後のアフターパーティではフランスの大人気DJ、クングズとともにパク・スジュがホスト役に。さらにフォージアがピアノ演奏で参加したジョン・レジェンドのサプライズパフォーマンスで会場は大いに盛り上がった。
photography: Chanel text: Tomoko Kawakami