【シャネル37】 2023年春夏シャネルの最新コレクションはあの映画から。

Chanel 2022.10.27

10月4日、パリでシャネルの2023年春夏プレタポルテコレクションが発表された。今季の着想源になった映画『去年マリエンバードで』のシーンをコラージュした映像が映し出されたスクリーンの前を軽やかでモダンな最新作に身を包んだモデルたちが闊歩する。このコレクションのためにイネス&ヴィノードがスペシャルな映像も制作。劇中ではメゾンのアンバサダーでもある女優のクリスティン・スチュワートが魅惑的な現代のシャネルウーマンを演じている。

ショーの前に公開されたティザー動画は必見。ここからコレクションが始まる。

映画を着想源に、メゾンのコードをコラージュして。

2023年春夏プレタポルテコレクションのランウェイショーは、パリのグラン・パレ・エフェメールで開催された。今季、シャネルのアーティスティックディレクターであるヴィルジニー・ヴィアールがインスピレーション源として着目したのは、1961年に公開されたアラン・レネ監督の名作映画『去年マリエンバードで』。この映画は当時、ガブリエル・シャネルが衣装を提供したことでも話題になった作品だ。「私たちが観てきた映画は、私たちを捉え、私たちを創造する、マリエンバード、ヌーベルバーグ、ガブリエル・シャネルが考える魅力、カール、夜、フェザー、スパンコール、ヒール。私は物事が混ざり合っているのが好きなのです」とヴィルジニーは語る。

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会場入り口にはコラージュ写真の装飾。
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長い廊下の先には巨大なスクリーンの壁。
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巨大なスクリーンには映画『去年マリエンバードで』が映し出されて。

そんな彼女が手掛けた23年春夏プレタポルテコレクションは、コラージュのような仕立てに。リボン、ボア、フィッシュネットソックスがドッキングされたブーツ、鱗のように加工されたジャージー、スパンコールがあしらわれた白いジャケットに解体されたドレスなど、メゾンのコードを色濃く反映した新作が並ぶ。もちろんシャネルらしいパステルカラーのツイードやサイドにスリットの入った黒のドレス、さらにボディの上を流れる花のようなレースや軽やかなシフォンも登場し、実に春夏らしい軽快なムードを印象付けた。

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左:ルック006、右:ルック016
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左:ルック027、右:ルック031
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左:ルック049、右・ルック058
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ルック071
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パールのネックレスやヘアアクセサリーにも、メゾンのコードをちりばめて。
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フィッシュネットソックスがドッキングされたシューズや、新たなバッグにも注目。

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そして今回、2023年春夏プレタポルテコレクションのためにイネス&ヴィノードが監督したスペシャルムービー(記事冒頭)にメゾンのアンバサダーでもある女優のクリスティン・スチュワートが出演。モデルたちが歩くランウェイに設置したスクリーン上で、『去年マリエンバードで』のシーンと共にコラージュ映像として映し出された。「ヴィルジニーと私のコラボレーションは、互いの願望が原動力になっているので、すぐに理解し合えます。このブロジェクトの全貌が見えない段階でもヴィルジニーとなら大丈夫。私は彼女の後を着いて行くだけよ」とクリスティン。一方、今シーズンのイメージを具現化するミューズとしてクリステンを選んだヴィルジニーは「それが彼女であろうと、他の女性であろうとも、とにかく着る人自身がその服が好きだということを感じたいのです。しかし、私の周りにいる人の中で、彼女こそが最もガブリエル・シャネルに、少なくとも私のイメージに近い存在です。彼女はシャネルを、そしてシャネルの服を理解しています。その存在によって、シャネルはよりモダンになるのです。今回のコレクションは、彼女そのものでもあります」と話している。

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各国のセレブリティもランウェイへ。

スペシャルムービーに登場したクリスティン・スチュワートはもちろん、今回のショーにも世界中からシャネルを愛するセレブリティたちが集結。ショー会場には、メゾンのアンバサダーであるブラックピンクのジェニーやキャロリーヌ・ドゥ・メグレの姿もあった。「このショーを見て、まるで未来を見ているようで涙が出そうになったわ。とても親しみがあって、モデルたちの姿がありのまま受け入れられているような感覚。まったく新しいことよ」とクリスティン。日本から駆けつけた小松菜奈は「生でのショーはやっぱり圧巻でした。すごくモダンでありながら、息を飲むほど美しくて、ミステリアスなコレクションでした」と振り返った。

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クリスティン・スチュワート
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小松菜奈
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キャロリーヌ・ドゥ・メグレ
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ブラックピンクのジェニー

 

ランウェイショーのショート版はこちらから、フルバージョンは公式サイトから!

シャネル公式サイトへ

●問い合わせ先:
シャネル カスタマーケア
0120-525-519(フリーダイヤル)

 

text: Tomoko Kawakami, photography: Chanel

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