2025年3月11日(現地時間)、パリにてシャネルの2025-26年秋冬プレタポルテ コレクションが発表された。クリエイションスタジオが手がけた今季は、リボン、パール、ツイードなど、シャネルの核であり、歴史を築いてきたエレメントにフォーカス。フレッシュな視点で捉えられたメゾンのコードを紐解いていく。
エレガントなリボン、それはシャネル流のファンタジー。
2025-26年秋冬のプレタポルテコレクションは、メゾンが最も大切にしてきたシグネチャーを再解釈する内容。中でもボウタイ、リボン柄のプリント、コスチュームジュエリー、あらゆるところに結ばれ、風になびくリボンの装飾......と、とりわけリボンに情熱が注がれていた。それを象徴するかのように会場であるグラン・パレ内には、数々の舞台デザインやブランドの店舗デザインをプロデュースしてきた舞台美術デザイナー、ウィロ・ペロンによる巨大なリボンのセノグラフィーが出現。巨大な黒いリボンで作られたランウェイをバリエーション豊かなリボンを纏ったモデルたちが行き交っていく。
リボンはブラウスやドレスの襟や袖口、そしてネックレスに華やかさを加え、さらにはまばゆいばかりの黒いダウンにも。さらには、ジャケットとスウェットパンツのアンサンブルの足首までをも飾るのは、あらゆるサイズのボウタイ。白い長いニットリボンは黒いセーターを包み込み、肩にあしらった大きな蝶結び、ボリュームのあるリボンや透かし織りのリボンがドレスやカーディガン、セーターを際立たせる。
シアーなチュールで表現する軽やかさ。
ショーの幕開けを飾ったツイードのコートにレイヤードしたチュールも見逃せない。コントラストのある異素材を見事に組み合わせ、メゾンのコードをプレイフルに表現した。黒や白のチュールからなる、流れるようなフラウンスケープがシャンパン色や黒、そして白のツイードスーツを引き立てる。
さらにエクリュのパンツスーツに合わせたのは、黒いチュールのブラウスとスカート。同じくエクリュのジャケットドレスには、白いチュールのパフスリーブをあしらったロングシャツをコーディネートした。透け感が生み出す、さまざまなシルエットがルックに動きを添える。
アイコニックなツイードもモダンに再解釈。
メゾンのアイコニックな素材、ツイードはモダンな表情で登場した。ブルー、ホワイト、ピンクのツイードのミニジャケットにはロングパンツを合わせて大胆な着こなしに落とし込む。さらにツイードのエレガントなセットアップやドレスに透けるチュールをレイヤードする新鮮なスタイルも。ザクロ色のツイードのスリーピースでは、真っ赤なシルクの裏地が付いたマイクロジャケットにラップスカート、さらにフレアパンツをレイヤードして、トロンプルイユの効果を演出した。
パールが主役の豊かな表現。
服のディテールに、そしてアクセサリーにと多彩な解釈で登場したのがパール。一粒のパールのヒールや大ぶりなパールネックレスのようなクロスボティバッグなど、バリエーションも豊かに出揃った。ツイードのセットアップやドレスにも大ぶりなパールのロングネックレスやブレスレットをコーディネートして、シャネルらしく上品に彩った。
>>パク・ソジュン、イネス、ワン・イーボーらが集結。グラン・パレに来場したセレブリティのフロントロースタイルをチェック。
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photography: Chanel text: Tomoko Kawakami