シャネルのキーワード16 カンボン通りの新ブティック。

11月、パリ・カンボン通り19番地にシャネルの新ブティックがオープンした。約3年の歳月をかけ、ニューヨーク在住の建築家、ピーター・マリノの手によって誕生した新ブティックには、メゾンのDNAが散りばめられている。

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3つの歴史的建築が、1,000㎡を誇る新ブティックに生まれ変わった。 photo : OLIVIER SAILLANT

1階はシューズやジュエリー、2階はバッグやレザーグッズ、そして3階にはレディトゥウエアにメティエダール、クルーズにコスメティックラインと、シャネルのプレシャスなコレクションがずらり。シャネルが誇るメティエダール、ルサージュが手がけた刺繍入りのカーテンや、グーセンスが製作したクリスタルとブロンズを使ったミラーなど、贅沢なインテリアにも注目したい。

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あの有名な31番地の階段と鏡も見事に再現。 photo : OLIVIER SAILLANT

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白とベージュのグラデーションを貴重に、黒やゴールドなどのメタリックカラーを利かせた空間。 photo : OLIVIER SAILLANT

そして、アーティストとの関係を大切にしてきたガブリエルの哲学を継承し、新ブティックには20人のアーティストによる、28の作品が飾られている。

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鏡を効果的に配置した空間に、ゆったりとディスプレイ。 photo : OLIVIER SAILLANT

Mot-clé 16 / シャネルのキーワード 16

カンボン通り rue Cambon

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1954年、カンボン通り31番地ブティックの、クチュールサロンへ続く階段の鏡の前で。ロベール・ドアノーが撮影したガブリエル・シャネル。 © CHANEL
 

1910年、ガブリエル・シャネルは、パリ・カンボン通り21番地に帽子店「シャネル モード」をオープン。そのシンプルでエレガントなデザインでパリの街に旋風を巻き起こし、メゾンの歴史が華やかに幕を開けた。
 

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1962年、カンボン通り31番地のブティック前にて。(撮影者不詳) © CHANEL


その後、フランスのドーヴィル、ビアリッツと店舗を増やしていったガブリエルは18年、カンボン通り31番地にクチュールハウスを開き、話題を呼ぶ。この31番地にあるシャネル本店の3階に、自室を設けたガブリエル・シャネル。彼女はそこで、仕事に追われる忙しい日々を送っていた。いまでも、当時のままに保存されているそのアパルトマンには、彼女のインスピレーション源が溢れている。


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現在のカンボン通り31番地にあるブティックの外観。 © CHANEL

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新ブティックの空間をいちはやくチェックして。

 

texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA

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