シャネルのキーワード17 ニットのアトリエ、バリー。

ニットの宝石とも呼ばれるカシミア。そのカシミアを使ったニットを専門とし、1903年に創業したのがバリーだ。世界有数のカシミアニット生産地、英国スコットランドの南に位置する小さな町、ホーイックにあるバリーは、いまから30年以上も昔にシャネルのアイコニックなバイカラーカーディガンの生産に携わるようになる。そして後に、高い技術力などを買われ、2012年にはシャネルの傘下に。以降、20世紀当初から変わらない、丁寧かつ卓越した独自のテクニックを駆使し、柔らかくて強い、とびきりラグジュアリーなカシミアが主役のアイテムを一手に引き受けている。

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2018/19年のクルーズコレクションのファーストルックは印象的な真っ白のニットだった。 ©CHANEL

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バリーは現在、パリにもスタジオを構える。スコットランドの伝統技術が最先端のファッションアイテムに生かされている。 ©CHANEL

バリーのクリエイションと、そのインスピレーション源となっているスコットランドの風景を収めたムービー。
BARRIE, as seen by Evangelia Kranioti

Mot-clé 17 / シャネルのキーワード 17

ニット knitwear

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2018/19年のクルーズコレクションのルック2と3。シーズンごとにバリエーション豊かなニットウエアが登場する。 © CHANEL
 

女性たちのボディを解放し、自由に動ける快適なスタイルを提案したのがシャネル。ニットは、そのキーを握るアイテムのひとつだった。1913年にシャネルが打ち出したジャージーのコレクションは、当時の女性たちから熱く支持され、メゾンの躍進を加速させる。そのガブリエル・シャネルのマインドを受け継いだカール・ラガーフェルドによって、現在でもさまざまなニットウエアがコレクションを彩っている。

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上質なカシミアを生み出す、バリーの工房を訪問。

texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA

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