シャネルのキーワード22 革新的な「シャネル ファレル」。
シャネルを紐解く24のキーワード 2019.04.10
3月22日、ソウル・清潭洞エリアにシャネルのブティックがオープン。建築家ピーター・マリノが手がけたこのブティックでは、最新コレクションに加え、さまざまなイベントが予定されている。その第一弾を飾ったのが、シャネルとファレル・ウィリアムスがコラボレーションしたカプセル コレクションの先行発売だ。
清潭洞にオープンしたシャネルの新ブティックは、ソウル初の旗艦店。溶岩とガラスを使った、黒いファサードが特徴。© CHANEL
モノトーンを基調とした店内に、コレクションの鮮やかな色が映える。 © CHANEL
ファレル・ウィリアムスによるシャネルのカプセル コレクションのイメージフィルム。© CHANEL
カール・ラガーフェルドが存命の時より、親交を深めていたシャネルとファレル。今回、その長年にわたる関係が結実し、カプセル コレクションの発表へと至った。
スポーツ、ストリート、カラフルで刺激的なカラーパレット。今年2月に他界したカールとともに作り上げたこのコレクションは、ファレルが持ち込んだ彼の世界観がシャネルの伝統と共鳴する、都会的でリアリティに満ちあふれた仕上がりに。
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ファレルの夢が詰まった、シャネルの新コレクション。
ファレル・ウィリアムスによるカプセルコレクション。© CHANEL
ファレルは次のように語る。
僕のエネルギーに満ちたコレクション。洋服のデザインや色、ユニセックスなスピリットなど、僕のすべてを形にした。このストーリー、そしてみんながいま目にしているものは、僕の夢だったんだ。
ファレル・ウィリアムスもショップオープンと自身のコレクションお披露目に合わせてソウルを訪れた。 © CHANEL
グラフィティカルチャーも取り入れ、バッグやスニーカー、スウェットなどにファレルのサインや手描きのメッセーをプリントした。クラシックなハンドルバッグをファレルの感性で再解釈した新型バッグなど、アイコニックなピースも満載だ。このカプセルコレクションは、日本では4月4日より、一部のブティックで展開中!
鮮やかなカラーパレットからまさにエネルギーに満ちあふれてくるような、ファレルらしいアイテムの数々は見逃せない。© CHANEL
少女時代のメンバーで女優のユナもオープニングに駆けつけた。2019年春夏 プレタポルテ コレクションのピンク×白のツイードジャケットを着用。© CHANEL
Mot-clé 22 / シャネルのキーワード 22
革新性 Innovation
女性のボディをコルセットから解放し、メンズのディテールを積極的に取り入れる。そして黒をシックな色へと昇華し、ジャージー素材をエレガントな服へと落とし込む。シャネルがモード界で起こしてきた革命は、そのままメゾンの歴史と繋がっている。
ファレル・ウィリアムスと妻のヘレン。© CHANEL
今回発表されたシャネルとファレル・ウィリアムスのカプセル コレクションでも、そのシャネルの革新性を強く印象付けることに。「ガブリエル・シャネルは型にはまらない人だったそうだけど、シャネルは同じ機会を僕に与えてくれたんだ。制限を設けず、シャネル自身がそうだったように、挑戦することを恐れなかった。遮るものは何もなく、ただメゾンの伝統を守りながら、さらなる進化を続ける。カールもそうしてきたようにね。僕たちに必要なのは、壁ではく、橋なんだ」とファレル。
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ファレル自身も出演した、スペシャルな一夜。
「シャネル ファレル」のカプセル コレクションの発表、さらにはソウルの新しいフラッグシップブディックのオープンを記念し、盛大なパーティが開催された。ファレル・ウィリアムスによるプライベートコンサートや、モデルのパク・スジュがDJを披露するなど、大いに盛り上がった。
パーティの熱気を追体験! © CHANEL
「シャネル ファレル」のポップなロゴがあしらわれたステージ。 © CHANEL
ファレル・ウィリアムス自らパフォーマンスを行った。「シャネル ファレル」コレクションから、刺繍を施した白いロングTシャツやアクセサリーを着用した。© CHANEL
モデルのパク・スジュはDJを務めた。2019年春夏 プレタポルテ コレクションのマルチカラーのニットと、「シャネル ファレル」コレクションのアクセサリーを纏って。© CHANEL
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韓国を代表するセレブリティたちが、シャネルに勢揃い。
韓国エンターテインメント業界のVIPがずらりと揃った今回のパーティ。大人気グループ、BLACKPINKのジェニーやモデルのイレーヌ・キム、そして女優のキム・ゴウンとシャネルのアンバサダーたちも顔を揃えた。そのほかにも、韓国を代表するセレブリティが集結。その豪華な顔ぶれはさすがシャネルだ。
texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA