そのスクール、子どもに合ってる?インターナショナルスクールに転入!
オーガニックな子育て 2022.03.25
3歳半になった娘たちが「もっと大きいお姉さんたち」(小学生くらいの女の子)に興味を示すようになり、2歳~5歳の子どもたち(男の子が多めだった)が通うプレスクールでは刺激が足りなくなってきたのかも?と転校を考えるように。そして3歳から12歳まで50人の生徒がいる小さなインターナショナルスクールに体験入学をしました。
そこは、シュタイナー教育をベースに、心理学の博士である校長先生がもともとは自分の息子の教育のために作ったラーニングセンターです。ここでも子どもはみんな裸足。園庭に大きなオープンキッチンとカフェテリアがあって、自分が食べるランチを料理されているところがひと目で見えるし、クラスルームには常に山盛りのフルーツと水が設置されています。遊具は天然素材のみ。ほぼ唯一のプラスチック製品は水飲み用のコップといった具合に、子どもの教育への意志のある姿勢に好感を持ちました。1日半の体験入学のはずでしたが、娘たちが帰りたくないと結局まるまる2日間遊ばせていただきました。ここが4歳となった娘たちがいま通っているスクールです。
---fadeinpager---
子どもの自主性を促す教育の姿勢があちこちにうかがわれ、(チャイムがなくても、子どもたちが時間通りに時計を見ながら行動している)校内では大きいお兄さんやお姉さんが、小さな子どもたちの面倒をみてあげている姿も。
そういう「小さな社会」が成り立っているところをみて、以前通っていたプレスクールも大好きだったのですが、ちょうど2席空きがでたということで転校を決意しました。(定員の50人以上は受け入れない方針)
隔週金曜日が遠足でよくファームやお寺の動物や魚に餌をあげにいくのですが、そのおかげで、ふたりともヤギもヒツジもウシもゾウもキリンも、動物が大好きです。
---fadeinpager---
2歳、3歳、4歳……。通り過ぎてみていま思うことは、わずかな年齢差によって、子どもの興味も必要とすることも全然変わります。我が家の幼児教育は英語と自主性を育むこと、身体を使って思い切り遊ばせることがポイントですが、それを軸にしながら、できる限りふたりがやりたいことに答えてあげたいと思っています。
先日担任の先生から前学期のレポートが来て、勉強が大好きなぐらは「アルファベットを書いたり、簡単な足し算引き算も先生の手伝いなしにできます。いつも大きな声で笑う朗らかな子です」と書かれていました。そして、集中して頭を使うことが苦手なぐりは「アルファベットを書くことも足し算も先生の手伝いが必要ですが、お友だちのへスタイルや洋服の変化には敏感でよく褒めてはお友達を喜ばせています」と書かれていました。家でもワークブックを開いてひとりで勉強するのが好きなぐらと、ファッション&ビューティーが大好きなぐり、まったくそのままでした(笑)。
---fadeinpager---
自主性を育む環境について、ある程度自由で自分で判断して行動できるということを前提としている訳ですが、それがどの子どもにも適しているとも言えないかもしれないと最近では思っています。
ひとり遊びも上手でひとりで集中できるぐらと、気に入らないと癇癪を起こしてはすぐヘソを曲げるぐり。先日も毎週通っている乗馬のレッスンで、ぐりが自分が乗る馬が気に入らなくて泣いて暴れるといった一件がありました。
結局彼女は先生に「今日は乗らなくていい」と言われ、ぐらだけが練習をしたのですが、待っている間に、私がぐりの顔を真正面にみながらゆっくりと説明して、彼女が納得して泣きやむところをみていた先生が、彼女は自由な環境よりも「いま、ここでは何をするところなのか、しっかりと教える環境の方があっているかもしれないわね。彼女はいま理解して落ち着いているでしょ?」
なるほど、いまは何をすべきかイメージをして行動できる子どもと、まずどんな環境にいるのかを教えられ理解することで、安心して力を発揮できる子どもがいるのかもしれません。ぐりは一見小難しい子に見えますが、ゆっくり説明すればしっかり理解できるタイプ。一度理解したら、ぐずったりすることはありません。
親にとってどんなにそのスクールで提供しているカリキュラムが魅力的だと思っても、子どもにあっているのか否か、それはまったく別の話だということです(笑)。
まるで振り出しにでも戻されたような気持ちにもなりますが、どんな教育を与えたとしても、その結果がどう出るかは目に見えにくいのがこの年齢の教育でもあります。じっくりと、焦らずに見守りながら、とにかく毎日楽しい!と言って遊びに通ってくれることが幼児教育や習い事選びのポイントかもしれません!
SHIGETA主宰、ホリスティックビューティーコンサルタント。美しい肌と体を育むためには心身のバランスこそが不可欠と考え、長年フランスおよび日本にてビューティーメソッドを探求。その経験と実績をもとにバイタリティー・コーチング®を考案。現在は、パリのセレブリティやアーティストのためのパーソナルコーチとして活動するほか、大手化粧品会社や美容機器会社のコンサルティング及びブランドスポークスマンとしても活躍中。近著に『「リセットジュース」を始めよう~パリ美人のダイエット』(講談社刊)など、著書多数。ナチュラルでホリスティックなライフスタイルウェブマガジンSpring Stepの編集長も務める。