2021年の美容は「ロングセラー製品の進化」が熱い!

昨年末、化粧品の口コミサイトの方と話していた時に「コロナ禍を経験した2020年は、各ブランドで、ロングセラーが進化したスキンケア製品が注目されたんです」と聞きました。ちょうど同じ時期、フィガロジャポン1月号の特集「ボーテスターと選ぶ、美容遺産」を担当した編集SKさんからも「長年愛されるロングセラーから一歩進んで、“いまの女性になぜ合ってるのか”を紹介したいんだよね」と。

ふたりの話を聞いて、「確かにそうだなぁ~」と深く頷いてしまった私。長年愛され続けるものには、必ず理由があります。成分やコンセプトだけではなく「女性の心に響くもの」というか。香りや浸透感、感触など「使い続けたいと感じる何か」が確実に存在します。

そんな長年の「信頼感」に加え、最新のテクノロジーによって、いまの女性のライフスタイルに合う製品に注目が集まるのは当然のこと。これだけたくさんスキンケアが存在する中で「効果が期待できるものを選びたい」「間違いのないものを選びたい」というニーズにこたえてくれるからです。

2021年春は、そんな「ロングセラーの進化版」が続々登場予定。単なるリニューアルではなく、「処方を根本的に見直したもの」「肌への効果を追求したもの」など、いずれも結果にこだわった名品たち。スキンケア選びに迷った時に、きっと頼りになるはず。

ぷるぷるの感触はそのままに、待望の美白ジェリー誕生。

アスタリフト

洗顔後すぐの肌に塗布する「土台ケア」として、2010年に誕生したアスタリフトのジェリー アクアリスタ。富士フイルムがもともとフィルム事業で培った、コラーゲン研究やナノテクノロジーを応用しています。ぷるんとした形状記憶ジェリーが、肌でとろけて浸透する、そのユニークな感触とコンセプトが話題を呼びました。

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アスタリフト ホワイト ジェリー アクアリスタ〈医薬部外品〉40g ¥11,000(3/1発売)/富士フイルム

10年の時を経て今回誕生するのは、シリーズ初、そして待望の「美白ジェリー」。ジェリーに美白成分を配合しました、という単純な話ではありません。美白アイテムとして「医薬部外品」の認証を得るために、なんと長年愛される独自のジェル処方を、一から検討し直さなくてはならなかったそう。「ある種、新製品を開発するよりハードルの高い開発でした」と、研究員の方がおっしゃっていました(確かに……!)。

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試行錯誤の結果、ぷるんとした感触と、肌の上ですっととろける浸透感を継承しながら、美白成分としてアルブチン、ナノAMA+を配合。そして今回のジェリーでこだわったのは、「角層の透明感を高める」機能です。医療分野で用いられるAIの画像認識技術を用いた解析により、実は角層に分布するメラニン量が、メラニンが生まれる基底層の次に多いことが判明。新配合のマロニエエキスによって、角層のターンオーバーを促し、クリアな素肌を目指します。

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塗布するとジェルがみずみずしくとろけ、潤いがじんわり肌全体に広がります。ほんのりローズの香りに、ホッとリラックスできそう。透明感を呼び覚ます働きに加え、コラーゲンの生成を促したり、酸化を抑制するなど、肌の土台となる機能を底上げする力が頼もしい限り。多機能&根本ケアという意味で、注目したいスキンケアです。

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あの「シワ改善美容液」が、次なるステージに進化!

ポーラ

日本で初めて「シワ改善作用」が医薬部外品の効果効能として認められた有効成分「ニールワン」。この日本初の成分を配合し、2017年に誕生したのが、ポーラの「リンクルショット メディカル セラム」です。登場以降、美容の世界にシワコスメ旋風を巻き起こしたのは、記憶に新しいですよね。

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リンクルショット メディカル セラム〈医薬部外品〉20g ¥14,850/ポーラ

4年の時を経た2021年、リンクルショットは待望の進化を遂げ「シワ改善のスピード」が高まりました。今回注目したのは、「傷の治癒過程」。ポーラの研究によって、年齢に関係なく、傷の治りやすい人と治りにくい人がいて、同時にシワの出来やすい人と出来にくい人もいることが判明。この相関関係に注目し、傷やシワの治癒過程に「コンドロイチン硫酸」が重要なカギを握っていることを突き止めます。

新リンクルショットでは「IC ユニット1」など3種類の新成分を配合し、まずはシワ周囲の皮膚でコンドロイチン硫酸の産生を促進。その結果、ニールワンの働きがパワーアップし、さらにコンドロイチン硫酸がシワ周囲に線維芽細胞を呼び寄せることで、よりスピーディなシワ改善効果が期待できるそう。

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初代誕生からのべ約1600名の臨床研究を実施し、地道な研究を重ねてきたからこその頼もしい進化。感触は初代より少しだけ柔らかくなり、目元や口元にぴたっとフィットしてくれます。個人的にもずっと愛用しており、効果実感に期待しています。

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ベース処方を一新して、ビタミンCの浸透感アップ!

オバジ

初代オバジ Cシリーズが誕生したのは、2001年のこと。当時は第一次美容医療ブームで、ビタミンCのイオン導入や、高濃度ビタミンC点滴が注目されていました。このようにクリニックでも使用されるほど、ビタミンCは安全性に優れた成分。さらに、毛穴や美白、ハリ感など、さまざまな肌悩みにアプローチできる点が魅力です。オバジ Cシリーズは、高濃度ビタミンC美容液の先駆者として、発売以降年代を問わず着実にファンを増やしてきました。

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C10セラム 12ml ¥4,400(3/10発売)/オバジ

この春20年ぶりに、オバジCシリーズの何が進化したかというと「ベース処方」です。最初は「成分が追加されたのでも、ビタミンCの濃度が上がったのでもなく?」と、少々疑問だったのですが……。ベース処方って、実は化粧品の根幹ともいえる大切な構造なんです。たった1%ベース処方が変わるだけで、ビタミンCの残存率が低下したり、溶けなくなってしまうそう(ちなみにオバジCシリーズが持つ特許の半分以上は、ベース処方に関連するものだそうです)。

そんな重要な、しかも20年間変わらないベースを一新するなんて、メーカーとしては勇気が必要だったはず。それでも果敢に挑戦したロート製薬は、医薬品の処方設計をヒントにプロパンジオール(軟膏や注射剤に用いられる浸透促進成分)に注目。肌の中において美容液の拡散が速やかになり、ピュアビタミンCの浸透スピードがなんと3.7倍に進化したそう。

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左から:C5セラム 12ml ¥3,300、C10セラム 12ml ¥4,400、C25セラム ネオ 12ml ¥11,000、C10セラム 25ml ¥7,700、同 C20セラム 15ml ¥8,800(以上3/10発売)/以上オバジ

テクスチャーは、初代から変わらない透明なひとしずく。肌になじませるとすっと浸透し、塗布直後からピンとしたハリ感を実感できるはず。そして使い続けるごとに、毛穴の引き締めや透明感を実感できる、まさに信頼と最新の技術を融合したアイテムです。

ここまで書いて、あらためて「長年愛されるものには理由がある」そして「信頼感がある」のだなと、しみじみ感じました。その信頼を守りながら、新たなステージへ挑戦するのは、各社の研究者の方がおっしゃるように「新製品を開発するより、実はハードルが高い」ことかもしれません。2021年、肌悩みの「根本」に迫りたいなら、進化型ロングセラーはいかが? きっとあなたの期待にこたえる、頼もしい相棒になってくれるはず。

●問い合わせ先
オバジコール
tel:03-5442-6098
www.obagi.co.jp

富士フイルム
0120-596-221(フリーダイヤル)
https://ls-jp.fujifilm.com/astaliftbrand

ポーラお客さま相談室
0120-117111(フリーダイヤル)
www.pola.co.jp/brand/wrinkle

texte:NAMIKO UNO

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