''Please Touch''のコーナー登場。
「REALITY LAB----再生・再創造」展

本日は私が関わっているデザイン施設の情報を少々......。12月26日まで開幕中、21_21 DESIGN SIGHTの「REALITY LAB----再生・再創造」展についての最新情報です。

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3&4_kawa101220.jpg金や銀のクリスマスオーナメント? Photos: Hiroshi Iwasaki, clothes: Reality Lab., MIYAKE DESIGN STUDIO


展覧会についてはArik Revy (アリック・レヴィ)やREBIRTH PROJECT(リバース・プロジェクト)の記事でも取りあげています......が、先日より作品に触れていただける「Please Touch(さわってください)」コーナーが加わったので、そのご報告を!

「Touch」いただけるのは、三宅一生さん とReality Lab Project Team(リアリティ・ラボ・プロジェクト・チーム)の作品、「132 5. ISSEY MIYAKE」と照明器具「IN-EI ISSEY MIYAKE」の一部です。

5_kawa101220.jpg冒頭の写真はどれもたたまれた服でした。上はそれらを着たボディのインスタレーション。展覧会場風景。Photos: Masaya Yoshimura, Courtesy of 21_21 DESIGN SIGHT

たとえば服のシリーズ「132 5.」の特色のひとつは素材、しかも100%再生のポリエステル・ファイバーです。三宅さんのチームが、地球環境をはじめさまざまな面に目を向けながら調査・研究を行うなかで出会った帝人ファイバーの画期的な素材でした。

その糸を用い、さらには糸を織るときの状態や織りの組織そのものに細かな工夫を施すことで、より心地よい素材となるよう、改良に改良が重ねられた布地です。「軽いこと」、三宅さんが大切にしている考えもしっかり貫かれています。手にとって鑑賞ください。

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7_kawa101220.jpg「132 5. 」から。

さらに大きな特色が、平面から立体へと、"立ち上がる" 服であること。建築を表現する際には使っていましたが、「立ち上がる」という表現を服に用いたのは私は今回が初めてのこと。でも本当に立ち上がるかのごとく、ドレスやブラウス、スカートなどが表われるのです!

コンピュータ・サイエンティスト、三谷 純さんのソフトウェアを活かしたフォルムも魅力たっぷり。数理(サイエンス)と服づくりの美意識との出会いが生んだ造形の、たたまれた状態と立ち上がった姿。一枚の布地と服の「構造」が一体になっていることによる、楽しさと驚きがあります。

8_kawa101220.jpgドレスやスカート、ジャケットなどと同じ折りが生かされています。
Photos: Masaya Yoshimura, Courtesy of 21_21 DESIGN SIGHT

星のような形は何になるの? スカート? ブラウス? という「?」は触れていただくのが一番! と設けられることになったこの「Please Touch」コーナー。ぺこっぺこっと小気味よく折りたためる照明器具も、素材の手触りと構造を体験していただきたいひとつ。

そして土曜の午後には(残すところ12月25日のみとなってしまいましたが......)、14時からと16時からの2回、Reality Lab Project Teamのスタッフが、展覧会会場でプレゼンテーションを行っています。

追加.jpgPhoto: Noriko Kawakami

9_kawa101220.jpg......熱演中。Photo: Courtesy of 21_21 DESIGN SIGHT

「このパターンはこう折っています。基本形をこう組み合わせてジャケットを、さらにこの部分を縫いあわせてバッグもつくってみました!」といった彼らの元気なプレゼンテーション。多くの形が次々紹介される様子はどこかマジシャンの舞台のよう......?!

どれも「平面/立体」の変化が鮮やかで、パターンがどんどん展開していく状況は、美しい方程式が次々展開していく様子を目にするような心地よい気分にもなってきます。本当に楽しい。展覧会の準備段階からも何度も見てきたというのに、私は今も毎回笑顔に(笑)。

「わあ!」という驚きのあるデザイン。予期しなかった贈り物のようなデザイン。
文字だと簡単に記せてしまうものの、実現するとなるとこれは大変なこと。その第一弾を実現させてしまったReality Lab Project Team。展覧会が閉幕しても、この元気なチーム、さらに取材を続けていきたいと思っているところです。

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11_kawa101220.jpg何度も来場くださる方や、会場で直に感想を伝えてくれる方がいつも以上に多い展覧会となりました。すでに来場いただいた皆さまにお礼をお伝えしたく......ありがとうございました。Photo: Courtesy of 21_21 DESIGN SIGHT

Happy holidays to you all !


「REALITY LAB----再生・再創造」展

12月26日(日)まで
http://www.2121designsight.jp/

Noriko Kawakami
ジャーナリスト

デザイン誌「AXIS」編集部を経て独立。デザイン、アートを中心に取材、執筆を行うほか、デザイン展覧会の企画、キュレーションも手がける。21_21 DESIGN SIGHTアソシエイトディレクターとして同館の展覧会企画も。

http://norikokawakami.jp
instagram: @noriko_kawakami

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