「ミツバチの生態や養蜂について、体験型で学びませんか?」とお誘いいただき、ゲランの開催する「Bee Master Class」に参加してきました。編集TIです。
よく知られているように、ミツバチは“花粉媒介者”として作物や花々の繁殖に欠かせない存在。ミツバチが受粉を手助けして実を結び、育った植物が、私たち人間や多くの生物の食料となり、生息地となり、資源となり……地球の生態系を支えているのです。
そんなミツバチがいま、世界中で危機に瀕しているといいます。
原因は、工業型農業に付随する農薬の過剰使用、気候変動、生息地の破壊など、複合的。日本でもミツバチの大量死、巣の異変が報告されています。
ゲランは10年以上前から、そんなミツバチの保護と生物多様性の保全に取り組み、子どもたちにミツバチの大切さを伝える活動「Bee School」を開催したり、ユネスコとのパートナーシップによる「Women for Bees」プログラムで新たな女性養蜂家の育成と自立を支援したりと、さまざまな活動を行っているのです。
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今回の「Bee Master Class」では「銀座ミツバチプロジェクト」の活動を見学し、ミツバチと触れ合ってきました。
2006年に銀座のビルの屋上で養蜂をスタートした「銀座ミツバチプロジェクト」。養蜂場は現在3か所に増え、2021年には約2トンもの蜂蜜が収穫されたそう。
こんな都心のどこで蜜を採取しているの?と不思議に思いますが、ミツバチの飛行範囲は約3km四方。銀座の周囲には皇居や日比谷公園、浜離宮など自然豊かなスポットが多いうえ、屋上緑化も進み、花の蜜は豊富なのだそうです。
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社会性昆虫と言われ、群れで生活するミツバチ。ひとつの巣箱に一匹の女王蜂、9割の働き蜂、1割の雄蜂。それぞれに役割があって、まるで人間の組織のようで、なんだか親近感。役割に沿って活動する働き蜂に「お疲れさま〜!」と声をかけたくなります。
蜂蜜は、採蜜された時期によって味も色も香りも変化。今回は4月、6月、7月の3種の蜂蜜を試食しましたが、4月の蜂蜜は桜から採取されたもので、花の香りが鼻腔に抜けるエレガントな味わい。6月はトチノキ、リンデンなどの樹木の花から採れたというバランスのよい蜂蜜。7月はエンジュの花から採れる、ぐっと力強い味わいの蜂蜜でした。同じ産地の蜂蜜でも、その季節に咲く花によってこんなにも多彩な味わい!
短い時間ながら五感でミツバチの生態に触れ、すっかり親しみを覚えた「Bee Master Class」でした。
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さて5月20日は「世界ミツバチの日」。
ゲランでは毎年、この日から5月22日「国際生物多様性の日」までを“ミツバチのための3日間”として、寄付活動を行っています。この期間にゲラン店舗や公式オンラインブティックで商品を購入すると、自動的に参加することができ、世界全体で収益の20%、最大100万ユーロがゲランミツバチ保護プログラムへ寄付されます。
また、今年はフランスのビジュアルアーティスト、セリーヌ・クレロンがデザインを手がけた「アベイユ ロイヤル アドバンスト ウォータリー オイル」を限定発売中!
「ミツバチを保護することは、地球の未来を、そしてその美しい自然を次世代へ受け継ぐこと」。ゲランからのメッセージを胸に、ぜひ参加してみませんか?