新月の今宵は、新しいジャスミンの香りを纏いたい気分。

自分が持ち合わせていない要素の香りに惹かれることってありませんか?
私の場合だと、自分に不足しているフェミニンさとか、ドラマティックな抑揚性。それを香りで補おうとしているわけではないのですが、時折、普段の自分とかけ離れたタイプのフレグランスが心に残って離れないことがあります。 

最近出合ったアクア ディ パルマのジェルソミーノ ア フレッドも、そんな香りのひとつ。

250922_acquadiparma_01.jpg

アクア ディ パルマ シグネチャー ジェルソミーノ ア フレッド オーデパルファム 100ml ¥49,280

ジェルソミーノは、イタリア語でジャスミン。
華やかで甘く、エキゾチックなイメージのジャスミンは、普段はあまり手にとらない香り。でも、このジェルソミーノ ア フレッドは、ジャスミンをしっかり感じるのに身に纏いたくなる。なぜだろう?と香りをじっくり味わってみると、まず花そのもののフレッシュさと透明感が感じられること。生花のジャスミンのようなみずみずしさや青さまでもが開いているようなのです。加えて、奥のほうに存在するブラックティーやガイアックウッド、パチョリがバランスをとっていて、フローラルなのに静けさと落ち着きのある、不思議な魅力をたたえています。
ジェンダーレスに、どんな人が纏っても素敵な印象をもたらす香りだろうな、と感じます。 

ジャスミンの花はとても繊細なため香りの抽出が難しく、一般的にはエタノールなどの溶剤を使って抽出されるのですが、このジェルソミーノ ア フレッドでは、純粋な香りのエッセンスを丁寧に引き出すため、古代から用いられてきたアンフルラージュという技法で香りを抽出しているそう。

250922_acquadiparma_02.jpg

具体的にどんな方法かというと、収穫したジャスミンの花を精製されたシアバターの上に一輪一輪並べ、48時間かけてシアバターに香りを移していきます。香りが薄くなってきたらフレッシュな花と交換する、という作業を何度も繰り返し、それは香りがシアバターに完全に溶け込むまで続けられます。時間も手間もかかるけれど、このプロセスが、ジャスミンのデリケートなニュアンスをとらえているからこそ、香りに複雑さと奥行きが生まれるのだな、と納得。

今宵は新月。
新しい始まりには、新しい香りを纏いたくなる気分。このジェルソミーノ ア フレッドの香りは、いつもと違う自分の一面に目を向けてくれそうです。

アクア ディ パルマ
https://acquadiparma.jp/

フィガロJP副編集長。ビューティ担当で香りにうるさく、健康情報の収集に余念がない。趣味は銭湯とサッカー観戦。今年の目標は、ヨガとヤムナボールを習慣的に継続すること。

記事一覧へ

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest
秋snap
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.