新月の今宵は、新しいジャスミンの香りを纏いたい気分。
今日も美容日和 2025.09.22
自分が持ち合わせていない要素の香りに惹かれることってありませんか?
私の場合だと、自分に不足しているフェミニンさとか、ドラマティックな抑揚性。それを香りで補おうとしているわけではないのですが、時折、普段の自分とかけ離れたタイプのフレグランスが心に残って離れないことがあります。
最近出合ったアクア ディ パルマのジェルソミーノ ア フレッドも、そんな香りのひとつ。
アクア ディ パルマ シグネチャー ジェルソミーノ ア フレッド オーデパルファム 100ml ¥49,280
ジェルソミーノは、イタリア語でジャスミン。
華やかで甘く、エキゾチックなイメージのジャスミンは、普段はあまり手にとらない香り。でも、このジェルソミーノ ア フレッドは、ジャスミンをしっかり感じるのに身に纏いたくなる。なぜだろう?と香りをじっくり味わってみると、まず花そのもののフレッシュさと透明感が感じられること。生花のジャスミンのようなみずみずしさや青さまでもが開いているようなのです。加えて、奥のほうに存在するブラックティーやガイアックウッド、パチョリがバランスをとっていて、フローラルなのに静けさと落ち着きのある、不思議な魅力をたたえています。
ジェンダーレスに、どんな人が纏っても素敵な印象をもたらす香りだろうな、と感じます。
ジャスミンの花はとても繊細なため香りの抽出が難しく、一般的にはエタノールなどの溶剤を使って抽出されるのですが、このジェルソミーノ ア フレッドでは、純粋な香りのエッセンスを丁寧に引き出すため、古代から用いられてきたアンフルラージュという技法で香りを抽出しているそう。
具体的にどんな方法かというと、収穫したジャスミンの花を精製されたシアバターの上に一輪一輪並べ、48時間かけてシアバターに香りを移していきます。香りが薄くなってきたらフレッシュな花と交換する、という作業を何度も繰り返し、それは香りがシアバターに完全に溶け込むまで続けられます。時間も手間もかかるけれど、このプロセスが、ジャスミンのデリケートなニュアンスをとらえているからこそ、香りに複雑さと奥行きが生まれるのだな、と納得。
今宵は新月。
新しい始まりには、新しい香りを纏いたくなる気分。このジェルソミーノ ア フレッドの香りは、いつもと違う自分の一面に目を向けてくれそうです。
https://acquadiparma.jp/