時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、IWCの時計の話をお届けします。
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IWC SCHAFFHAUSEN
PORTOFINO AUTOMATIC
2年前に150周年を迎え、発売された記念モデルは現在はすでに完売。だが、ポートフィノ・コレクションには、タイムレスで上品な魅力あるモデルが多数揃う。
上から時計回りに、ウォッチ「ポートフィノ・オートマティック “150イヤーズ”」(SS×アリゲーターストラップ、φ40㎜、自動巻き、2000本限定)現在完売、ウォッチ「ポートフィノ・オートマティック」(SS×アリゲーターストラップ、φ40㎜、自動巻き)¥528,000、ウォッチ「ポートフィノ・オートマティック 37」(SS×ダイヤモンド×アリゲーターストラップ、φ37㎜、自動巻き)¥616,000/以上IWCシャフハウゼン
かつては田舎の小さな漁村だったというポートフィノは、いまやヨーロッパ屈指の高級リゾート地。絵画のような美しさの港町でヴァカンスを楽しむために、世界各国からリッチピープルが集まってくる。イタリアンリヴィエラの澄んだ海と、スタッコで彩られた街並みとが織りなす光景は、ため息を誘うカラーコントラストだ。
IWCの「ポートフィノ」は、この街でのライフスタイルをイメージして作られたもの。いつもはジェットセッターとして世界を忙しく飛び回るセレブリティたちが、ゆったりと羽を伸ばしてくつろぐために地中海のポートフィノを訪れる。そんなハイライフにふさわしいウォッチとして生み出されたのが、このコレクションだ。
ローマ数字とバーを組み合わせた目盛りに、ほっそりしたリーフ形の針。デザインは驚くほどミニマルだ。さまざまなシーンにフィットする永遠のシンプリシティは、いにしえの懐中時計のエレガンスを進化させたもの。
このウォッチを身に着けると、あくせくした時間とはどこか違った、ゆったりと心地よく流れる時間を感じることができるはず。いつもの日常に、リラックスした南欧のひとときを、ふとよみがえらせてくれる──それが「ポートフィノ」のマジックなのだ。
photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte : KEIKO HOMMA