時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、オメガの時計の話をお届けします。
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OMEGA
Constellation Manhattan
「コンステレーション“マンハッタン”」(自動巻き、18Kセドナゴールド×ダイヤモンド×マザーオブパール、φ29mm)¥1,133,000/オメガ(オメガお客様センター)
星座を意味する「コンステレーション」は、1952年にファーストモデルが発表されたロングセラー。オメガのエレガンスとクオリティを体現するコレクションで、文字盤には星がひとつ、シンボリックにきらめいている。
かつてスイスやイギリスの天文台では、機械式時計の精度を競う国際コンクールが行われていた。そこで何度も優勝を果たしたのがオメガ。天文台コンクールで打ち立てた輝かしい記録へのオマージュとして、「コンステレーション」はスタートしたのだった。
エレガントなルックと高度な機能をあわせ持つこのコレクションは、才色兼備のドレスウォッチとしてたちまち世界的にヒット。82年に発表された「コンステレーション “マンハッタン”」をきっかけに、デザインはよりモダンになり、洗練の度合いを増していった。ベゼルの両サイドに「爪」と呼ばれる独特のアクセントがプラスされたのも、この時代のことだ。
昨年冬に登場した「コンステレーション “マンハッタン”」の最新作では、ディテールが一段と進化。流行に左右されないタイムレスなスタイルはそのままに、シルエットがぐっとソフトになって、甘い優しさを香らせている。ブレスレットの着け心地もジュエリーのようにしなやかだ。
精度だけでなく、防水性や業界最高水準の耐磁性など、数々の優れた特徴をオメガは誇る。質の高さをどこまでも追求しているからこそ、目の肥えた人々は、このメゾンを選ぶのだ。
photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte : KEIKO HOMMA