端正で美しい、ピアジェの時計。

いいモノ語り 2022.08.19

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、ピアジェの時計の話をお届けします。

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PIAGET
Piaget Polo

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ほどよいボリューム感で手元のアクセントとして活躍する、シンプルかつスマートな顔立ち。アイコニックなシェイプ・イン・シェイプのデザインが美しい。しなやかなブレスレットは簡単にレザーストラップへと交換できる。時計「ピアジェ ポロ デイト」(SS×ダイヤモンド、φ36mm、自動巻き)¥1,592,800/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)

ジェンダーレスな感覚で楽しむ、端正な表情のメカニカルウォッチ。

ここ数年、メンズウォッチの世界では、通な時計愛好家の間でちょっと小ぶりなサイズがトレンドになっている。かつてメンズとして好まれていたのは、直径36ミリ前後の大きさ。それよりひと回り小さなものは、ボーイズサイズと呼ばれていた。

その後、メンズウォッチはどんどん大きく厚くなっていき、直径50ミリを超えるものが登場するほど過熱したが、ここ数年オーバーサイズ化はいったん落ち着き、ちょっと小ぶりな38ミリや36ミリ径の方がむしろクールなのでは、という流れになったのだ。

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名作「ピアジェ ポロ」の最新モデルは、直径36ミリ。かつてはメンズウォッチのスタンダードとして選ばれ、いまでは旬の小さめウォッチとして男性たちの間で人気を博している絶妙なサイズ。

もちろんこの新しい「ピアジェ ポロ」は、グラマラスな女性たちをメインターゲットとしてデザインされたもの。全体の厚みがすっきりと抑えられているので、華奢な手首にも自然におさまる。ラウンドシェイプのベゼルとクッションシェイプの文字盤を組み合わせた、シェイプ・イン・シェイプのデザインも特徴的だ。

文字盤の深いブルーが鮮やかな印象を残す「ピアジェ ポロ」は、このメゾンの女性向けラインとしては初のステンレススティール製ブレスレットウォッチ。硬質な白い光沢と、ブルーの艶めきとのコントラストが知的なムードを醸し出す。文字盤のインデックス(時分目盛り)で澄んだ光を放つのは、上質なダイヤモンド。馬を駆るポロ競技のスポーティなイメージと、優雅で洗練されたディテールとの極上のメランジュが魅力だ。

内部に組み込まれているのは、スイス屈指の老舗、ピアジェが誇る小型の自動巻きムーブメント。ウォッチの背面からは、端正な機械の美しさを眺めることもできる。精緻に仕立てられた本格派メカニカルウォッチは、もう男性たちだけのものではないのだ。

社会のジェンダーレス化が進むいま、メンズやボーイズ、レディスといった区別もあいまいになってきて、型にはまったサイズ感覚ではなく、身に着ける人の美意識で自由に選ぶことが多くなった。

この「ピアジェ ポロ」も、男性が着ければとてもエレガントに見えるし、女性が着ければ手元のアクセントになって、全身をスタイリッシュに引き立ててくれる。ちょっと先を行くダイバーシティを、ピアジェはさりげなく小粋に表現しているのだ。

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1874年、スイスで創業したピアジェ。いまも昔もお抱え時計師たちの腕の冴えで知られる。

*「フィガロジャポン」2022年1月号より抜粋

●問い合わせ先:
ピアジェ コンタクトセンター 0120-73-1874(フリーダイヤル)
www.piaget.com/jp-ja

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photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko

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