ミキモトのミステリアスなパールネックレス。

いいモノ語り 2022.09.02

時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、ミキモトのジュエリーの話をお届けします。

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MIKIMOTO
Moon Dew

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70cmの長さの1連ロングネックレスとしてだけでなく、クラスプを留める位置によってY字ネックレスとしてもアレンジできるフレキシブルなデザイン。ネックレス「ムーン デュー」(SSLV×あこや真珠)¥242,000/ミキモト(ミキモト カスタマーズ・サービスセンター)

月のパワーを秘めて白く輝く
ミステリアスなパールネックレス。

モダンな印象のシルバーネックレス。白く艶めく上質なパールも、そっとひと粒。ともするとフォーマルな印象になりがちなパールジュエリーだけれど、ミキモトの「ムーン デュー」ネックレスはクールでスタイリッシュ。デイリーに活用できるネックレスだ。

このデザインのイメージは、月からこぼれ落ちたひと粒のしずく。しずく形のシルバーのフープは、月のしずくのモチーフだったのだ。そこにパールがあしらわれていることには、実は深い意味がある。月とパールは結びついているのだから。

夜空の月は多くの神話の中で、女性のシンボルと考えられていた。満月の晩に、貝が月のしずくを吸い込むとパールが生まれるという大昔の言い伝えもあった。月は女性たちの守り手と信じられていたから、いにしえの人々はパールも女性を守護し、照り映えるような美しさを与えてくれると考えていたのだそうだ。

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また古代ローマの博物誌家、大プリニウスによると、真珠貝は天空の露を吸い込んで懐胎し、月満ちてパールを出産する……のだそう。パールは日焼けしたがるので、暗い深海に沈んでいるものほど白く美しい、とも書いている。かなり非科学的で荒唐無稽だけれど、天からの光を体内に入れて貝が高貴なパールを宿すという考え方は、その後も長く残った。キリスト教では真珠貝とパールを聖母マリアと幼子イエスにたとえることもあったのだ。

現代では、貝の細胞の一部が何らかの刺激によって軟体部に入り込むことでパールができるのだとわかっているけれど、月のしずく、天空の露を吸い込んだ貝からパールが生まれると考えたほうが、ずっとロマンティック。このネックレスのパールも、月からこぼれ落ちたひと粒のしずくが結晶したのではないかと思えてくる。

パールはジェンダーレスジュエリーの最旬トレンドになっていて、男性たちがミキモトのネックレスをチョイスすることも多くなってきた。「ムーン デュー」はほどよいボリューム感がありつつもさりげなくシンプルだから、男性でも着けやすいのだ。

パールを知り尽くしたジュエラー、ミキモトの手にかかれば、クラシックなはずのパールがコンテンポラリーになり、フェミニンなはずのパールがジェンダーレスになる。それでもやはり、月のしずくを受けたパールには「女性たち」を美しく輝かせてくれるスペシャルなパワーがあるのだと、心のどこかでは信じてしまう。

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あこや貝から採れる上質な珠を厳選しているから、ミキモトのパールは光沢が美しい。

*「フィガロジャポン」2022年3月号より抜粋

●問い合わせ先:
ミキモト カスタマーズ・サービスセンター
0120-868-254(フリーダイヤル)

www.mikimoto.com

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photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima text: Keiko Homma editing: Mami Aiko

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