フラッグシップショップが青山にオープンして、
ドリス・ヴァン・ノッテン氏が来日。

インタビュー 2009.03.27

3月20日、ドリス ヴァン ノッテンのフラッグシップショップが青山にオープン。青山での路面店展開は2度目、しかも、17世紀のヨーロッパの絵画と日本の現代アートが店内を飾ると聞き、注目を集めるオープニングとなった。ドリスご本人も来日、インタビューが実現した。

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インタビューに答えてくれたドリス氏。背後が蜷川実花氏の作品。

青山店は、レディース、メンズの各コレクションのほかアクセサリー類がラインナップ。グレーのコンクリートに、ウォールナット・ウッドがあしらわれたミニマルな空間だ。1階奥に、17世紀、エラルート・デ・ライレッセによって描かれたとされる絵画2枚が、対面するように飾られていた。それらの合間に、ドリスの春夏のコレクションが色鮮やかに並ぶ。

高さ3メートル、幅2.14メートルもの巨大な絵画は、アントワープから約1ヵ月半かけて運ばれて来たという。大変な作業だったのではと尋ねると、「もちろん、簡単なことではありませんでした。けれど、すべては、昔購入したこの古い絵からはじまりました。強いパワーを持った絵ですから」と、ドリス・ヴァン・ノッテン氏。

090324d_1.jpg 1階レディースのフロアに飾られた、エラルート・デ・ライレッセの作品。蜷川氏はこれを新解釈。

090324d_2.jpg 2階のメンズフロア。堂本右美氏の作品は、右の絵画の新解釈。

090324d_3.jpg 左と同じくエラルート・デ・ライレッセの作品。修復作業に半年もかけたという。

 
2階がメンズフロア。ここに、日本人の現代アーティスト、堂本右美氏と蜷川実花氏の作品が飾られている。「日本人アーティストは、何人かの候補の中から選びました。最終的には、ハートで感じた方を自分で決定しました」と、ドリス氏。ショップのコンセプトである「ドリス・ヴァン・ノッテンと東京との対話」を象徴するものとして、ヨーロッパの古い絵画を、日本人の現代アーティストが新解釈した。「条件は、古い絵画と同じサイズであること。そして、モノクロームで創って欲しいと依頼しました」。

できばえはいかがですか?と聞くと、「思った以上に強いものに仕上がっていました。蜷川さんの作品も、柔らかい中にアグレッシブさを感じるでしょう」と満足気だった。移り変わりの激しいファッション業界で、20数年もの間、スタイルを保ちながらもつねに話題となるコレクションを発表し続けるドリス・ヴァン・ノッテン。新しい青山店は、その姿そのもの。お目当ての1枚を探すためだけでなく、ドリスの世界を楽しみに足を運びたくなる。

ドリス ヴァン ノッテン 青山店
東京都港区南青山5-5-4
☎03・5766・8608(1Fレディース)
 03・5766・8607(2Fメンズ)
営)11時〜20時
不定休
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