来日したクリスチャン・ルブタンに聞く、青山の旗艦店と"美しい靴"。

インタビュー 2013.12.13

2013年12月4日(水)、銀座に次ぐフラッグシップショップを青山にオープンした「クリスチャン ルブタン」。オープンに合わせて来日したデザイナーのクリスチャン・ルブタンに、新しいブティックと彼が考える"美しい靴"について聞いた。


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昨年20周年を迎え、世界に81店舗ものブティックをもつ「クリスチャン ルブタン」。ルブタンの美意識を反映させながら、各店舗はそれぞれ異なった雰囲気をもっているという。今回内装デザインを担当したのはNYをベースに活躍する建築デザイン会社・212box。主任建築家のエリック・クラウとルブタンが密に意見を交し合って作り上げた内装は、旅を愛するルブタンがモロッコをはじめ世界各国で集めた家具や素材がそこかしこに散りばめられている。
「(内装を見回して)very happy。実はこのブティックを訪れるのは今日が初めてなんだ。広くゆったりとした空間に自然光がたっぷりと入って、エリックから話で聞いていたのとまた違う印象。とても満足しているよ。メンズとレディースのフロアを分けるかどうかずっと考えていたんだけど、実際に見ると同じフロアにしてよかったなと思うね」。


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「路面店や松屋銀座店がある銀座と違い、青山はよりコンパクトな"ビレッジ"というイメージ。日本らしさがありながらどこかヨーロッパのような雰囲気を感じる。ほかのブティックと同様、この店舗にもその土地らしさ......つまり僕の思う青山らしさを取り入れたんだ。さまざまな部分に取り入れた折り紙のようなデザインや、光と陰の表情が谷崎潤一郎の『陰影礼讃』を思わせる鏡の壁面などには、日本的な要素も感じてもらえると思う」。


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昨年20周年を迎えた彼が考える"美しい靴"とはどんなものだろう?
「僕が好きなのはシンプルでクラシックなラインのシューズ。ハイヒールは好きだけれど、そこに複雑なデザインを施すことが好きなわけではないんだ。また、シューズにとってヒールがすべてなわけではない。シューズとは異なるデザインが集合したもの。ヒールはそのなかの要素のひとつ。僕は全体のシルエットやバランスを考えてデザインしているんだ。例えば、女性の顔にしてもメイクする前のベースが重要だよね。シューズも同じ。装飾や加工など、"メイクする"前のベースの美しさが大切なんだ」。


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レディース、メンズの各セクションはもちろんのこと、コーナーごとに異なる演出や調度品、什器が配置された青山の店舗には、ルブタンが考える"美しい靴"がアートピースのように並んでいる。ただ靴を購入する場所というだけではなく、彼のデザイン哲学や美意識が感じられる小さなミュージアムのようなブティック。とっておきの一足に出合いたくなった時、ぜひ実際に足を運んでルブタンの魅力を体感してほしい。

>>クリスチャン ルブタン青山旗艦店の紹介記事はこちら

クリスチャン ルブタン 青山
東京都港区南青山3-17-6
Tel. 03-6804-1420
営)11時~20時
不定休
www.christianlouboutin.com/


texte:Naoko Monzen

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