紺ブレにハイヒールのデッキシューズ、大きめのウェリントンタイプのメガネ。ジワジワとストリートに広がっているのが、プレッピースタイル。懐かしいアイテムの再登場――、この仕掛け人と呼べそうなのがリサ・バーンバックさんだ。彼女が1980年に共同執筆した「The Official Preppy Handbook」は、ベストセラーになったほど。
今回は、トミー ヒルフィガーが『Prep World 2011年春夏カプセルコレクション』を限定で発売することになり、プロモーションパートナーとして初来日。
そもそもプレッピースタイルって?30年前といまのプレッピーはどう違う?アメリカ以外の国々でのプレッピースタイル事情は?リサ・バーンバックさんにインタビューした。
Lisa Birnbach(リサ・バーンバック)さん。彼女が共同執筆した「The Official Preppy Handbook」は1980年にニューヨークタイムズ・ベストセラーリストで38週間連続No.1を記録。また、著書の「True Prep」はこの秋、日本でも出版予定。
――プレッピースタイルの基本形といえる、30年前のプレッピーとはどういうものだったのか教えて下さい。
リサ・バーンバック(以下、L.B):シルエットはバギー、素材は天然素材のもの。カラーは2タイプのみ――、ひとつは"地獄へ落ちろカラー"と呼んでいるピンクとグリーン。なぜって、色が眩しすぎて目がくらんじゃうからよ。もうひとつは、ブルーとホワイト、そしてカーキやキャメルなど。今から見ると、かなりコンサバだったと思うわ。
――プレッピーというのは名門私立校学生の特権的なスタイルだと思っていましたが?
L.B:もちろん名門私立学校の卒業生だったり、あるいはそこの落第生だったり、名門私立学校の近くに住んでいたことがあったり、場合によってはそんな学校とは縁がなかったりするかもしれないけれど――、とにかくどこにいても、スポーツウェアに対する美学を共有していることは確かかしら。アメリカ人にとって白いシャツにローファーの組み合わせは、ハンバーガーを食べるようなこと。つまり、大好きで、心地よくって、カッコつけてないってこと。
――新しい時代とともにプレッピーはどんな風に進化したと思いますか?
L.B:いろんなことが30年前には考えられなかったほど、スピーディにチェンジした。黒人の大統領、インターネット、ケータイ......。プレッピーだって、パープルやオレンジなど鮮やかな色が増え、素材や技術の開発が進んだからストレッチ加工を施してフィット感やシェイプされたシルエットを取り入れてきましたね。
――アメリカに限らず、世界中にまたプレッピー旋風、巻き起こると思いますか?
L.B:東京に来て、プレッピーの要素が多いのに驚いてるわ!特に、女子高生はクールでユニーク。AKB48ですか?プレッピーはもう少し、控え目でグッドテイストなものだから......。イタリアやスペインをはじめとして世界中のジャーナリストたちにも会ったけど、彼女たちも無意識にプレッピーなアイテムをチョイスしてました。これは、経済の問題と関係があるのかも。何しろ、プレッピーのアイテムは手に届きやすい価格なので。
トミー ヒルフィガーの『Prep World 2011年春夏カプセルコレクション』は4月から、パリを皮切りに、ニューヨークシティ、ロサンジェルス、ロンドン、アムステルダム、ミラノ、ストックホルム、マドリード、ジルト島、クノックと、毎週1都市ずつポップアップ・ストアをオープン。そこに、トミー・ヒルフィガー本人とリサ・バーンバックが参加して、イベントを開催するという。
Prep World 2011年春夏カプセルコレクションの、アンカープリントのサンドレス¥18,900
プレッピーのキーカラーのひとつ、鮮やかなグリーンのタンクトップ¥4,830
一枚持っているとけっこう便利なロングカーディガン¥12,600
そして、待望の東京での『Prep World 2011年春夏カプセルコレクション』の発売は5月20日(予定)より、全国のトミー ヒルフィガーのショップ(一部を除く)で。
●問い合わせ先:トミー ヒルフィガー ジャパン フリーダイヤル0120-266-416
『Prep World 2011年春夏カプセルコレクション』発売に合わせて予定されている、スペシャルコンテンツはコチラから。www.tommy.com