美しい投資術 Vol.31 ロボアドバイザーを利用中、住宅購入資金を殖やしたい。

フィガロジャポン2021年7月号から「美しい投資術」を連載している、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。

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今回の相談者は、ロボアドバイザーを活用している自営業の30代女性。2年後にマイホームを購入するための資金を投資で殖やせるものか、ご相談です。


今月の資産相談

ロボアドバイザーを利用中だが、住宅購入に向けて運用したい。

S子さん(33歳・未婚)
自営業

29歳で独立、31歳で会社を設立しました。幼少期から母親にお金の大切さを教え込まれたので、大学生以降、毎月数万円の先取り貯金を継続。現在は毎月20万円のうち7万円を運用に、残りを銀行預金に回しています。以前、少しだけ投資に挑戦しましたが失敗に終わったこともあり、3年前から簡単にバランスよく投資できるロボアドバイザーとインデックス投資の積み立てを始めました。ただ、計画性に乏しく、何となく続けています。35歳を目途にパートナーと4,000万円を出し合ってマイホームを購入したいので、1,200万円ある銀行預金の割合を減らし、できれば投資でお金を殖やして購入費用に充てたいです。

投資内容の見直し

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S子さんの目標4,000万円を2年後に投資で達成できるのか、まず検証してみたいと思います。現在の1,850万円に、2年間で見込まれる余剰金480万円(20万円×24カ月)を足すと約2,330万円(運用益別)。これを投資で約2倍に殖やすには、年率85%で運用が必要。ちなみに"投資の神様"と呼ばれるウォーレン・バフェットは年率20%の運用を長期間継続しており、驚異的な成績だといわれています。FXなどのハイリスク投資なら不可能ではありませんが、失敗するとお金は大きく目減りします。住宅購入が目的なのであれば、住宅ローンを活用しながら長期で手堅い投資を実践するほうがおすすめです。住宅ローンの金利相場は年0.3~1.4%なので、それを上回るリターンは可能だと思います。

住宅ローン参考

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すでに運用されている内容も、非課税で手数料が少ないネット証券会社の新NISAに集約して活用してはいかがでしょう。生涯の投資上限1,800万円を早めに使い切るのも手。つみたて投資枠の年間120万円は幅広い銘柄に分散し、成長投資枠の年間240万円は、投資信託などを売却した分と銀行預金の一部で株式やETF(証券取引所に上場している投資信託)を購入してはどうでしょうか。ロボアドバイザーは投資商品の選定や購入に手間がかかりませんが、手数料の観点から資金移動をおすすめします。

※資産運用の相談者を募集中!

貯蓄や運用している資産について、お悩みや見直したいことがありましたらぜひご応募ください。収支全体のチェック、もしくは投資のみのご相談、どちらでもお受けいたします。応募はこちら

*「フィガロジャポン」2024年1月号より抜粋

【合わせて読みたい】

text: Yoko Sueyoshi

個人投資家/資産運用アドバイザー。1990年、パリ生まれ。現地高校卒業後、お茶の水女子大学に進学し、東京に移住。日系商社に勤めた後、通訳、金融会社を経て、個人投資家に。

instagram:@lina_saint.germain

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