密を避けて、鎌倉で別荘気分を味わう。

鎌倉ウイークエンダー 2021.09.17

長谷川真弓

 

鎌倉散策といえば、昼前に到着してランチを食べ、夕方すぎには鎌倉を出るというのが定番のコース。でも、たまには一泊してみるのもおすすめ。夕暮れの海岸に散歩に出てみたり、早朝のまだ人が少ない鶴岡八幡宮を訪れたり……。宿泊するのは大きなホテルではなく、ソーシャルディスタンスを考慮してプライベートな空間を楽しめる1日2組だけの小さな宿。そんな、別荘感覚でステイできるとっておきの2軒を鎌倉在住エディターが紹介。

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日没前の鎌倉の海岸。愛犬を連れて散歩に出てくる地元の人が多い。

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豊かな緑と静寂に包まれる、古民家オーベルジュ。
#01.鎌倉 古今

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築160年以上という歴史を感じる邸宅で、静かな鎌倉の夜を堪能できる。


鎌倉在住の友人たちと、いつか行ってみたい憧れの宿としてしばしば話題に上がる鎌倉 古今。母屋は安政2年に建てられた歴史のある建物。80㎡を超えるスイートルーム2室に、イタリアンレストランを併設したラグジュアリーなオーベルジュだ。

建物の梁などは江戸時代当時のものをそのまま活かし、京唐紙を施したふすまや風情ある大正ガラスなどの古きよき情緒は残す一方で、アレクサやエアウィーブ社の寝具などの最新の設備も揃う。まさに「古今」という名を体現した、現代の快適さと昔の風情が融合した空間だ。

レストランでは、アルケッチアーノの奥田シェフがプロデュースするモダンイタリアンのコース料理が楽しめる。宿泊者ではなくても利用できるので、まずはランチで訪れてみるというのもおすすめ。

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日常から離れ、日本庭園を望む和室で鳥のさえずりや風の音にただ耳を傾ける極上のひととき。

210915_DSC02672.jpgレストランはオープンキッチンのカウンターと個室のみ。ひと皿ひと皿、五感を刺激する料理が楽しめる。写真はディナーコースの一例。

210915__RAI1124.jpg木漏れ日が美しい部屋のお風呂。微炭酸の細かい泡で温泉気分を味わうことができる。

鎌倉 古今

神奈川県鎌倉市二階堂836
tel: 0467-81-4435
料金: ¥58,200〜(夕朝食付き1室2名利用時の1名料金)
www.kamakura-cocon.jp


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海辺で暮らすようにくつろげる、上質なリゾートハウス。
#02. 「ザ フロウ カマクラ」

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リゾート感あふれる広々としたリビングダイニング。寺院をイメージした格子天井など和の趣きも感じられる、落ち着く空間。

早朝や夕方に海を散歩したり、SUPに挑戦したりと、鎌倉のビーチサイドで暮らす気分を味わいたい人におすすめなのが、ザ フロウ カマクラ。鎌倉の代表的なビーチである由比ヶ浜海岸のすぐ隣、人も少なく落ち着いた雰囲気の材木座海岸から歩いて2分ほどの場所に、今年4月にオープンしたばかりの貸別荘だ。

コンセプトは施設名でもある「FLOW」。古都・鎌倉の時間の流れと湘南の海や風など自然の流れ=FLOWに身をゆだねて、人目を気にせずにゆったりとくつろげる空間となっている。

客室は2室のみ。2室合わせた1棟借りの場合は最大10名まで宿泊ができる。家族や友人とのんびり過ごすのはもちろん、リモートワーク向けの設備も充実しているので、海のそばでのワーケーションもおすすめ

近くの市場や商店で食材を買って料理を作るなど、滞在中はこの町で暮らしているような気分を味わえるはず。

210915_21-03-17_150.jpg3階建ての白い一軒家。1階の「KIRA SUITE」は勝手口からバスルームへと直接行くこともできるので海から帰ってきた時にも快適。2階と3階のメゾネットタイプの「SORA SUITE」は屋上テラスが利用できるのが魅力。

210915_出張シェフ21-03-17_275.jpg夕食は出張シェフによる鎌倉の地元食材を使ったディナーを頼むこともできる。朝食は提携カフェからデリバリーも可能(写真は夕食メニュー例)。

210915_kira21-03-14_126.jpgナチュラルな雰囲気で居心地のいい寝室。キングサイズのベッドは寝心地抜群。

ザ フロウ カマクラ

神奈川県鎌倉市材木座5-2-9
料金: ¥24,000〜(食事なし1室料金)
https://asnova-resort.com/flow-kamakura

text: Mayumi Hasegawa

長谷川真弓

エディター兼ライター。鎌倉在住、3児の母。大学卒業後、出版社に入社。女性ファッション誌の編集に携わり、2011年に独立。現在はフリーランスとして雑誌やwebなどで活動中。

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