はずさない鎌倉手土産、甘いものvs甘くないもの6選。
鎌倉ウイークエンダー 2021.12.11
長谷川真弓
ホリデーシーズンの到来。大人数でのパーティーや忘年会は見送りつつも、親しい友人の家を訪問したり、年末のご挨拶をしたりと、手土産を買う機会の多い12月。鎌倉ローカルがご近所さんに手渡すちょっとした差し入れから、お世話になった人に贈りたいとっておきのギフトまで、鎌倉発の厳選手土産を紹介。オンラインで購入可能なものもあるので、年末年始の楽しみにお取り寄せするのもおすすめ。
夕暮れどきに江の島から見た風景。冬は富士山がクッキリと見える。
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#01.豊島屋「雲水」
豊島屋のニューフェイス、ミニどら焼き。
鎌倉の定番土産といえば豊島屋の「鳩サブレー」。この豊島屋から今年10月に発売され、鎌倉のスイーツ好きたちのSNS投稿が目立ったのがこのお菓子。手のひらに2個ほど乗る、ミニサイズのかわいらしいどら焼きだ。北鎌倉にある建長寺で採取された貴重な蜂蜜を使い、皮にミツウロコの焼印が押されているのが特徴。商品名の「雲水」とは修行僧のことだそう。禅寺が多く、修行僧をよく見かける鎌倉ならではのお菓子なので、手土産にピッタリ!
ほどよい甘さとしっとりとした食感のどら焼き。コーヒーにも日本茶にもよく合う。本店、北鎌倉店限定発売。「雲水」5個入り ¥864
神奈川県鎌倉市小町2-11-19
tel.0467-25-0810
営)9:00〜19:00
休)水曜不定休(祝日は営業)
www.hato.co.jp/products/detail/1961
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#02.フォンフォンシフォン カマクラ「プレーンシフォン」
子どものいる家庭に差し入れする、定番おやつ。
雑居ビルの2階、細い階段を登った先にあるわずか4㎡ほどの小さなお店。木製のショーケースの中には常時5〜6種類ほどシフォンケーキが並んでいる。「小さなお子さんでも安心して食べられるように」と、余計なものは入れず、純度の高い小麦粉や卵、てんさい糖、米油などシンプルな素材でオーナーの今泉愛子さんがひとつひとつ丁寧に作るシフォンケーキは、きめ細やかで優しい甘さ。いまの時期には「シュトーレンシフォン」もおすすめ。
卵は三浦半島の新鮮なこだわり卵を使用し、ベーキングパウダーを使わず、新鮮な卵白で作るメレンゲの力だけで焼きあげている。「プレーンシフォン」¥350
神奈川県鎌倉市御成町4-15-202
tel.0467-25-5208
営)11:00〜17:00
休)火、水
https://fonfonchiffon.stores.jp
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#03.メゾンカカオ「生ガトーショコラ」
濃厚チョコレートを堪能できるご褒美スイーツ。
お世話になった人へのプレゼントとして選ぶのは、鎌倉発祥のアロマ生チョコレート専門店の「生ガトーショコラ」。ガトーショコラといっても小麦粉は使われておらず、カカオ61%のチョコレートと、卵、バターのみ。外側はしっとり、内側はねっとり濃厚な生チョコレートのような食感。そのコントラストがたまらない。薄くカットして冷やして食べたり、厚めにカットし、レンジで温めてフォンダンショコラ風にしたりと、アレンジできるのも楽しい。
即位の礼に出席した各国の首相たちに配られたという、お墨付きの手土産。高級感のあるブルーの箱に入っているので贈答用にぴったり。生ガトーショコラ¥2,700
神奈川県鎌倉市小町2-9-7
tel.0467-61-3307
営)10:00〜18:00
休)不定休
https://onlineshop.maisoncacao.com/products/gateau-chocolat
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#04.邦栄堂製麺「餃子の皮」
創業1953年、町の人に愛され続ける味。
地元の人はもちろん、遠方から買いに来るファンも多い邦栄堂製麺。駅から離れた場所にあるにも関わらず、朝からお客さんがよく並んでいる。「餃子の皮はここのしか使わない」というご家庭も多く、我が家の子どもたちもスーパーで買ったものを使うとたちまち見抜き、ブーイングがくるほど。昼過ぎには売り切れていることもよくある人気の品なので、友人にお裾分けすると「うれしい! この前行ったけど買えなかったの!」と返ってくる、まさにはずさない手土産。
少し厚めでもっちりとした食感。中に入れる具材はいたって普通でも、絶品の餃子に仕上がる。4種類から選べる生中華麺も人気。「餃子の皮・大(45枚くらい)」¥450
神奈川県鎌倉市大町5-6-15
Tel.0467-22-0719
営)10:00〜16:00(第1.3.5の木曜〜13:00)
休)月、火
インスタグラム:@ houeidou.noodle.factory
※オンラインショップがないため、注文は店舗か電話にて。
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#05.鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム カフェ&ショップ「お宮の角食」
鶴岡八幡宮で買える、貴重な食パン。
古都鎌倉のシンボル的存在といえば鶴岡八幡宮。本宮の門上に書かれた「八幡宮」の「八」の文字は、神の使いとされる鳩の形で表現されている。その鳩文字と同じ焼印が押された食パンが、境内のカフェで販売されているのだ。地元の人でもこの食パンを知らない人は多く、手土産にすると「神聖な感じでありがたい」「縁起がいい」と必ずといっていいほど喜ばれる。店頭に並ぶのは1日10斤ほどの限定品なので、早めに行くか事前予約がおすすめ。
カフェ併設の工房で毎日焼き上げているという食パン。国産小麦、麹由来酵母、自家天然水を使用し、しっとりと口溶けのよい食感。「お宮の角食」¥600
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
Tel.0467-84-8993
営)10:00〜17:00
休)月(祝日の場合は翌日)
www.hachimangu.or.jp/activity/facility/shop.html
※オンラインショップなし。
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#06.みやげ屋 かかん「かかんの麻婆ソース」
手軽に店の味を再現できる、鎌倉の新名物。
地元の友人との間で今年よく話題に上がった手土産。鎌倉で大人気の麻婆豆腐の店「かかん」のお土産専門店が、昨年11月に若宮大路沿いにオープンし、人気メニューが自宅で味わえるようになったのだ。かかんの麻婆豆腐といえば、山椒がピリリときき、辛さと旨味がギュッと詰まった濃い味。「あの味はお店でなきゃ! と思っていたけど、試しに買ってみたらおいしくて」と驚く人も多く、1袋に2食分というコスパのよさとともに口コミで人気が広がっている。
湯せんで温めたソースと豆腐(別売り)をあえるだけ。豆腐は絹豆腐を使い、1分ほど塩茹でするのがポイント。添えられている山椒をかけるともうお店の味!「かかんの麻婆ソース」¥1,200
photography & text: Mayumi Hasegawa