KIKI、ときどき鎌倉暮らし。 マイグラウラーで持ち帰り! 鎌倉発ヨロッコビール。

写真・文/KIKI(モデル)

鎌倉に越してから、ビールをよく飲むようになった。以前からも、飲食店で食事となると、最初の一杯はビール、その後は食事の内容に合わせて、ワイン、 日本酒、焼酎のどれか。量はそこそこだけれど、お酒はわりと好きな方だ。

最初の一杯で満足していたビールだけれど、鎌倉に越して2〜3年経った頃に、駅から家までの通り道に同世代の夫婦が営む小さな飲食店ができた。その店で、地元鎌倉の「ヨロッコビール」に出合い、ビールの観念が変わった。

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こちらも家族で訪れている、ヨロッコビールが飲める逗子のBeach Muffin。娘のお気に入りは星形クッキー。

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ヨロッコビールは2012年にできたマイクロブルワリー。工場の引っ越しを経て、以前より規模は大きくなったけれど、そんないまでも大量生産ではなく、その時々、季節の素材や酵母などを使って作られているので、飲めるビールの種類も次々と変わっていく。

先ごろは、 “もっちゃん”との愛称で、一部の鎌倉住民のあいだで知られる男性の畠に咲いたカモミールの花を摘んで、乾燥させてからセゾンに漬け込んで作られた「All You Need is Flower」というビールが、缶でリリースされていた。単にカモミールの香りがするだけでなく、好きな人にとっては、あぁ、あの畠の香りだなぁと懐かしい気持ちになる。

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Beach Muffinのベジミールはビールにも合うし、ボリュームもある。

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初めてヨロッコビールに出合ったその店では、ブルワリーができた当初からヨロッコの“生”が先駆けで飲めたのだ。そこで、私はあらためて味わい深いこのビールを好きになった。この前、飲んだのが好みだったから、また今日も飲みたいと思って店に行っても、売り切れていることがある。けれど、それは残念なことでなくて、その時に飲めるビールが、その季節に合っているビールで、だからこそおいしく感じるのだろうなとも思う。そして、ほかのお酒で喉を潤していると、ビールを作っている本人が新しい樽を店に納品しに来たりするのだった。

ところが、昨年からのコロナ禍で鎌倉市や湘南の飲食店でも、お酒の販売ができない日が増え、先に書いた店も夜は休業中(なので、詳しい話はまたいずれ)。でも、ビール好きは泣き寝入りしない。私のまわりでは生ビールなどの炭酸飲料を持ち運ぶことのできる“グラウラー”を、マイボトルとして持つ友人が増えている。

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Beach Muffinにはヨロッコビールのタップルームがあって、通常時、数種類の生ビールを楽しめる。グラウラーでの持ち帰りも可能。

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マイグラウラーは、ヨロッコビールオリジナルデザインのもの。家でも新鮮な生ビールを。

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お店では飲めないけれど、グラウラーにビールを詰めて持ち帰り、新鮮な生ビールを家で飲む。自分はそこまでビール好きではないと思っていたけれど、この状況になり、けれど、おいしいビールが身近で作られているとなると、そうまでしてグラウラーを使う気持ちが、痛いほどわかる。

こんなにビールの話を書いておいて、実際にいまも飲みたくてたまらないのだけれど、実はアルコールお預け中の私。お腹に赤ちゃんがいるので、ガマンガマンの日々なのだ。秋の香りがするビールが作られる頃には、久々に飲めるかな。いまからとても楽しみにしている。

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以前、通販で購入したヨロッコビール。鎌倉、湘南地域では瓶や缶で購入できる店も増えてきている。

KIKI

モデル。1978年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。雑誌をはじめ広告、テレビ出演、映画などで活躍。エッセイなどの執筆も手がけ、旅や登山をテーマにしたフォトエッセイ『美しい山を旅して』(平凡社)など多数の著書がある。現在、文芸誌『小説幻冬』(幻冬舎)にて書評を連載中。インスタグラム:@campagne_premiere

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