ゴールデンウィークに久しぶりの『逗子海岸映画祭』。

2022年4月28日からゴールデンウィークの間、『逗子海岸映画祭』が久しぶりに開催される。

220426-kiki-11---1.jpg2017年に開催された『逗子海岸映画祭』のエントランスゲート。テントも照明も雰囲気があって、可愛らしい。

逗子海岸は鎌倉材木座海岸のお隣。その白い砂浜の一角を区切って、レストラン(コース料理を出す店もあれば、毎日のテーマに合わせた異国情緒たっぷりの料理を出す店)、コーヒーショップや綿菓子店、バー、ショップ、ギャラリー、メリーゴーランド(小さくて可愛い!)、スケートボードのランプなどなど、そしてもちろん映画のための立派なスクリーンも立つ。連休の約10日間だけの限られた時間なのに、驚くほど手の込んだ空間が出来上がる。

220426-kiki-11---2.jpgスケートボードのランプとスクリーン。大きいスクリーンで観る映画は迫力満点。

220426-kiki-11---3.jpgスケボーはやったことはないけど、眺めているだけでもおもしろい。

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この映画祭はシネマキャラバンという団体が主体となっていて、逗子、近隣の葉山、鎌倉の人たちが主に関わっているけれど、主催者と関わりのあるバスクやインドネシアからも、コロナ禍以前は、毎年たくさん助っ人が来ていたし、遊びに来る人たちも神奈川県内、東京に限らず、遠方からも来てくれていた。この時期に再会する人も多く、いろいろあってもなんだかんだと変わらない面々に会えるのがうれしかった。

220426-kiki-11---4.jpg毎年、子どもたちに大人気のメリーゴーランド。

身内事のように書いてしまうのは、私自身、この映画祭が好きで毎年楽しみにしているから。昨年と一昨年はコロナ禍で中止になってしまって今年は3年ぶりの開催となるから、よりワクワク感がある。3年前の映画祭は第一子が産まれたばかりで、赤子を抱っこして遊びに行ったのだけれど、その時、「来年は子どもを背負って、バーに立つ!」と意気込んだのを覚えている。

バーに立つ、というのはどういうことかというと……。2014年から子どもができる2018年まで映画祭のバーの手伝いをしていた。開催中のほんの数日だけれど、カウンターの中に立ってお酒を作っていたのだ。そもそもは、鎌倉の家の近くのオイチイチという居酒屋に通ううちに、シネマキャラバンの一員である店主に声をかけてもらったのがきっかけだ。オイチイチについては、以前もこのコラムで「いずれ書く」と書いたのだが、コロナ禍になってからあまり店が開店していないので、やっぱりまたいずれ書くことにする。

30代(当時)飲食店勤務未経験。カクテルの名前もわからないから、ジンバックと言われても、とまどうばかり。ジンにジンジャエールとライム、とお客さんに教えてもらうのだけど、またすぐに忘れてしまう。でも、お酒は好きだから、カクテル以外の焼酎とか日本酒、ワインは、好みを聞いておすすめしたり、寒い日はヴァンショーとかお湯割りをアピールしたり、自分で言うのもなんだけれど、まあそこそこは役立っていたと思う。

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エントランス近くに日替わりで出される、その日のテーマと上映映画が描かれたボードは、素敵なチョークアートでもあり、毎回写真に収めたくなる。

手が空いたときにバーを抜けて買い物に行くのも楽しかった。おもに逗子鎌倉葉山の古今注目されている店の小物や食べ物が一堂に集まっているのだから、つい財布の紐もゆるんでしまう。そして、日が暮れてきたら、そろそろ映画の時間。バーから映画を観ることはできないのだけれど、スクリーンを前にする観客からの意気込みはいつも伝わってきて、スタッフとお酒を手に一息つきながら、そんな空気感をも味わっていた。

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キラキラ太陽が輝く日中もいいけれど、日が沈んでからの雰囲気もいい。おとぎの国のよう。

最後の意気込みから3年の歳月が経つうちに、第二子も誕生したので、さすがにバーに入らせてもらう余裕はないけれど、それでも、子どもの手を引いて遊びに行くのが楽しみだ。今年は海を背景にしたメリーゴーランドに、娘を乗せてあげたいなと思う。

※記事中の写真は過去に開催された時に撮影しものです。

逗子海岸映画祭
会期:2022年4/28(木)~5/8(日)
https://zushifilm.com

photography & text: KIKI

KIKI

モデル。1978年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。雑誌をはじめ広告、テレビ出演、映画などで活躍。エッセイなどの執筆も手がけ、旅や登山をテーマにしたフォトエッセイ『美しい山を旅して』(平凡社)など多数の著書がある。現在、文芸誌『小説幻冬』(幻冬舎)にて書評を連載中。インスタグラム:@campagne_premiere

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