酷暑の京都は、刺激的な絶品カレーで乗り切る。

京都上ル下ル 2018.08.13

京都カレー製作所 カリル

近頃多いスパイスカレー店の中でも特に人気が高いこちらは、2015年に和食と洋食出身のカレー職人ふたりが開いた一軒。テーマに掲げるのは、「そそる香り」と「幸せな旨み」。看板メニューは、プリプリの鶏肉とスパイスの鮮烈な刺激が絶妙に絡み合うチキンカレーと、豚バラのコクとトマトの酸味が相性抜群のポークカレー。さらに月替わりカレーや期間限定カレーの変化球で、常連客を惹きつけている。8月の月替わりはとりタコキーマカレー、期間限定はレモンチキンカレーと豚しゃぶ冷やしトマトカレーを用意。スパイスと厳選素材を巧みに操り、感動のひと皿の仕上げる技はまさに“職人”の域。ぜひお試しを!

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場所は新町丸太町の静かな通り。京都第二赤十字病院の裏手。

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店内はL字型カウンターに9席。開店と同時に席が埋まり、閉店時間を待たずして完売になることもしばしば。手前が高橋さん、奥の火元が芳賀(はが)さんというのが定位置。

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ランチタイムにはプラス¥50でミニサラダとラッシーがついてお得!

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カウンターに置かれたピクルスもついつい手が伸びるおいしさで、カレーの味をさらに引き立てる。この日はキャベツ、レンコン、タマネギの3種。

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豚バラは口の中でほろほろくずれるやわらかさ。タマネギの甘みやトマトの酸味でやさしい仕上がり。21種類のスパイスで煮込んでいる。ポークカレー¥850

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レモンの酸味とフレッシュな野菜で爽快な味わいの期間限定レモンチキンカレー。ココナツミルクの隠し味も効いている。レモンチキンカレー¥900(8月末くらいまで)

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1/2サイズのカレーのオーダーや辛さの調節なども可能。パクチートッピングを頼む人も多い。

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カウンターや窓際にスパイスの容器がずらりと並ぶ。メニューに「スパイスで織りなす『そそる香り』」とあるように、巧みなスパイス使いが自慢。

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京都カレー製作所 カリル

京都市上京区新町通丸太町上ル春帯町349-1 永楽アパルシオン1F

tel:075-211-6110

営)11時〜15時L.O.、17時〜20時30分L.0.(月〜金) 11時〜15時頃(土、祭) ※売り切れ次第終了

休)日、不定休あり

クレジットカード不可

http://karil.jp

〉〉オフィス街で人気のスパイシーなキーマカレー。

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スパイスチャンバー

レコード会社に勤めていた阿蘓慎太郎さんが、転勤先の大阪でカレーの魅力に目覚め、自ら構えたお店がこちら。現在、メニューはキーマカレー1本のみ。パンチの効いた辛さながら、スプーンが止まらない奥行きのある味わいだ。「脂分の少ない鶏の胸肉を使い、野菜をたっぷり入れているので、清涼感があると思います」と阿蘓さん。上質で鮮度のよいスパイス17種を独自に調合。鶏肉と野菜・スパイスは別に炒めたり、淡路産タマネギは荒めと細かめに切り分けて、甘みや食感を出すなど、試行錯誤を経てたどりついた自慢のひと皿。チーズをトッピングすれば、辛さが和らぎ、コクが出て、また違う風味を楽しめる。

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人や車が多く行き交う、賑やかな四条烏丸の交差点の近く。「カレーを食べてエネルギーをチャージしてほしい」と、活気ある場所を選んでオープン。

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店内はカウンター7席のみ。音楽好きの阿蘓さんが選曲したロック系が多く流れる。

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コリアンダーやターメリックなど17種のスパイスを配合したパンチのある辛さ。「最後までバランスよく食べてほしいから」とご飯もルーもきっちり量って提供される。カリカリ梅干しが絶妙なアクセントに。キーマカレー¥1,000

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食後にオススメなのが口の中をマイルドにしてくれるコーヒー牛乳。「蒜山酪農カフェ・オ・レ」¥200

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店主の阿蘓さん。「休み時間に辛いカレーを食べて、エネルギーをチャージしてほしい」と人通りの多い、活気ある場所を選んだ。

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店内にはお客さんからもらったオブジェやイラストが飾られている。

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棚の一面には小瓶に入ったスパイスがずらり。店名は「スパイスの部屋」という意味。スパイスの実験室や密室という意味も込められている。

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スパイスチャンバー

SPICE CHAMBER

京都市下京区室町通綾小路下ル白楽天町502 福井ビル1F

tel:075-342-3813

営)11時30分~15時(月、水、金、土)、11時30分~15時、18時~20時(火、木) ※売り切れ次第終了

休)日、祭

カード不可

http://spicechamber.com

 

〉〉ワインをたっぷり使った、西院の旨辛口カレー。

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太陽カレー

アパレル業界から居酒屋経営に転身し、その後、大好きなカレーとワインをマリアージュさせるお店を開いた背戸昭宏さん。「目指したのは毎日食べられるカレー。そして、おいしいワインのように口当たりがよく、すっきりした後味」。ルーは昆布と鶏のスープをベースに、淡路産タマネギ、自ら調合したスパイスなどで仕上げる。カベルネ・ソーヴィニヨンをたっぷり使うのも特徴だ。ひと口食べると、刺激的な辛さとフルーティな旨味が口の中に広がり、鮮烈な味わいに感動。お腹の空き具合や気分で、野菜やカツなど具材との組み合わせを選べるのも嬉しい。街中からは離れているものの、足を伸ばす価値ある一軒。

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場所は、阪急西院駅から東へ進んだ四条通り沿いのビルの2F。

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テーブル席とカウンター席で合計22席。オープン後、あっという間に満席に。閉店時間前に売り切れになることもあるので、早めに訪れたい。

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ゆったりくつろげるソファ席も用意。窓から自然光が入り、店内は明るい。

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本日のカレーより、はもフライと海老フライと有機野菜のシーフードカレー¥950。ボリューム満点ながら、良心的な価格がうれしい。ご飯は、京都の老舗米屋、八代目儀兵衛から仕入れる島根産きぬむすめを、シャルドネをたっぷり入れて炊き上げている。

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女性に人気の高い、季節の野菜ダブルカレー¥800。大原の契約農家を中心に仕入れた約10種の旬の野菜を、マリネや素揚げ、グラッセなど、素材の持ち味を引き出すようそれぞれに調理。彩りや味の重なりが美しいひと皿。

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「ひとりで仕込みや買出しをしているから、できるだけ価格を抑えられています」と背戸さん。ソムリエの資格を持ち、カレーに合うワインの品揃えも秀逸。

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店内の黒板には、太陽カレーのおいしさの秘密が。夏は酸味を強くし、冬は甘みや旨味を前面に出すなど、季節によっても味を変えているとか。

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太陽カレー

Taiyo Curry

京都市中京区壬生西土居ノ内町19 ボイスビル2F


tel:075-311-0011

営)11時~14時L.O. ※売り切れ次第終了

休)日、祭、月3~4日不定休

カード不可

https://www.facebook.com/taiyo.curry/

 

 

photos:SADAHO NAITO, réalisation:NATSUKO KONAGAYA

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