SOWGEN
北白川の人気ブロカントが、今年5月、アクセスしやすい街中に2号店をオープン。北欧ヴィンテージや日本の古い器、道具がジャンルレスにぎゅっと詰まっているのは本店と同じながら、元花屋の倉庫という広い空間を生かして、水屋箪笥やテーブルなど大きな家具が多いのが特徴。「時代や国を特定しない折衷主義。朽ちた木や錆びた鉄、剥げたペンキなど、経年変化のあるものに魅力を感じます」という店主・小泉攝(せつ)さんが国内外で仕入れてきたとっておきの品々がずらりと並ぶ店内は、まるで蚤の市のような楽しさにあふれている。奥に併設されたカフェで、買い物の合間にお茶やランチができるのもうれしい。
花屋の倉庫として使われていた天井が高く、奥行きがある空間。宝物が詰まった屋根裏部屋のようで、ひとつひとつ見ていると時間が経つのを忘れるよう。
「ディスプレイのコツは、色、形、素材の3つの要素で決めること」と小泉さん。コーナーごとのものの配置もぜひ参考にしたい。「N」のプレート¥7,300、「F」のプレート¥5,000、手前のデンマークの切手ボックス¥4,800、右中のデンマークのプレート¥6,800、右上のデンマークの花器¥12,000など。
アーティストが多く住むというデンマークのボンホルム島でつくられた陶器たち。左奥のピッチャー¥12,000、中央奥のピッチャー¥9,700、右奥のマグカップ¥5,200、左手前のボウル¥2,000、中央手前のカップ¥5,000など。
家具が充実。1890年代の薬棚、大工の道具棚などユニークなものまで幅広い。
上の水屋¥60,000、下のガラス戸棚¥23,000、右隣のキャビネット¥188,000
通りまであふれ出るような古道具たちについ中へと誘われる。植物も取り扱う。
SOWGEN
ソウゲン
京都市中京区高宮町573
Tel:︎075-252-1007
営)11時〜20時
休)第2水曜、12/30〜1/4
カード:A、D、J、M、V
www.sowgen.com
※11月16日に阪急うめだ本店10Fに
sowgen brocante 梅田店がオープン。
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hisoca
大通りから一本入った石畳の小径に静かに佇む、国内外の工芸品と古い道具を扱うお店。アパレルや雑貨店、パリ暮らしを経て、川井京湖さんが昨年秋にオープン。「地元をもっと知りたいという気持ちと、日々の暮らしが楽しくなるような提案をできたらという思いから、街中にお店を開きました」。古道具は“自己主張はしていないけれど、秘めた魅力があるもの”に惹かれるという。錆びた鉄のアイロン、木のハンガー、ブリキの米びつ。そういった味わいのある古い道具たちが、さまざまな国のものや新しいものとミックスされて、センスよくディスプレイされている。花好きという川井さんの花の飾り方も学びたい。
自然光がたっぷり入り、ナチュラルにまとめられた心地よい空間。季節感を感じてほしいと、月一度はディスプレイを入れ替えるそう。
バスケット好きという川井さん。自然とバスケットは集まってしまうそう。昭和時代のバスケット大¥8,640、小¥4,104、コートハンガー¥2,160など。
花が好きな川井さん。店内のあちこちに草花が飾ってある。冬にはドライフラワーをシリンダーやガラス瓶に入れるのもオススメだそう。古いシリンダー各¥3,880、宇治を拠点とするガラス作家荒木桜子さんのガラスプレート¥7,560
印判の小皿は、小皿としてはもちろん、コースター代わりに使ったり、花器をのせたりするのもオススメとのこと。左奥の染付碗¥1,620、色漆椀¥1,512、印判小皿梅各¥1,080、紅葉各¥972、鶴各¥1,296など。
工芸品は以前よりファンだったという福岡の岩田圭介さんや、自宅がある宇治の作家さんのものが中心。写真中央の急須やカップが岩田さんのもの。
「高価で飾っておくためのものよりは、使う人のためにつくられたものが好き」という川井さん。使い方のアイデアもいろいろとアドバイスしてくれる。
丸太町通の一本北の路地を西に入ったところ。烏丸通に出ている看板を目印に。

hisoca
ヒソカ
京都市上京区椹木町通烏丸西入養安町242−19 1F
Tel:075-202-3574
営)11時〜19時
休)日、祭、12/29〜1/5
カード:M、V
www.hisoca-kyoto.tumblr.com
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BROWN.
ユーズド、アンティーク、デッドストックなど、アメリカ、ヨーロッパ、日本の古いものを扱う人気ショップが、昨年夏、二条新町にお引越し。築100年以上の銘木屋だった町屋を元の姿に戻すように改装。古い土壁や梁がむき出しの空間に、店主・杉本康子さんが買い付けてきたワークウェアやラグ、キッチン道具などが並び、和でもない洋でもない独特の雰囲気を醸し出している。「ブルーのもの、ファブリック、ツール系にはすぐ反応してしまう」と杉本さん。大きなバスケットや木鉢、ハシゴなどにも弱いとのことで、店内のあちこちに。カジュアルでちょっと男前、そんな心ときめくアイテムが揃っている。
さまざまなテイストがミックスした、無造作のようで、センスあふれる空間。庭の奥には、展示会やイベントの時に使われる離れもある。
杉本さんが大好きだというラルフ ローレンのインディゴペンキを塗ったコーナー。年に2度、アメリカとフランス、イギリスに買い付けに行く。つい最近はドイツやアムステルダムにも足を伸ばしたそう。
布ものはデッドストックの未使用品が多い。古い生地を使ったオリジナルクッションやバッグは人気商品。ブランケット¥10,584〜、クッション¥10,260〜、バッグ¥8,424〜など。
物件を決める決め手だったというおくどさん。ここは手を加えず、そのまま。
おくどさんの向かいの壁。古びた色がなんとも味わい深い。棚上右から、1960-70年代のソルト&ペッパーミル¥6,264、1950年代のチェスボード¥2,160、ヨーグルトポット、白い瓶各¥3,240など。
二条新町は古い町家が多く残る地域。狭い間口からは想像できないほど、奥へ奥へと大きく空間が広がる。店名はアメリカにあるお気に入りのカフェから命名。
BROWN.
ブラウン
京都市中京区二条通新町西入正行寺町679
Tel:︎075-211-3638
営)12時〜19時
休)水、年末年始(HPにて要確認)
カード:A、D、J、M、V
www.brownkyoto.jp
photos:SADAHO NAITO, réalisation:NATSUKO KONAGAYA