リセも大学も、青春時代を過ごした6区が「モン・パリ」

私のパリ 2018.12.02

さまざまなクリエイターの、パリにまつわる作品とエッセイを紹介していく新企画「私のパリ」。今回はパリジェンヌが登場。現在発売中の「フィガロジャポン」1月号の特集「パリジェンヌが素敵な理由」に登場している、パリで人気の磁器とジュエリーのデザイナー。

白い器とジュエリーの二号店を開いた6区、これが私の若き日のパリ。

 

磁器とジュエリーのデザイナー/アリックス・ドゥポント・レイニス

パリは私が生まれ育った街。
だから沢山の思い出があります。私のパリといったら、6区で過ごした青春時代のパリです。学びの場は大学までずっと6区で、1日の大半を過ごしたのはリュクサンブール公園でした。読書をし、友達とおしゃべりをし、そして男の子たちと戯れて……。
書店のル・ポン・トラヴェルセはもちろん、カフェのロトンドからレストランのワッジャまでこの界隈のことなら、なんでも知っています。もう少し大人になって 妹と写真を撮り始めた時、それまでよその街に感じていて足を踏み入れたことのなかったモンマルトルや蚤の市、ビュット・ショーモンなどパリ中の発見に乗り出しました。地区ごとに特有の美しさがあり、未知の場所もまだまだたくさん。パリに飽きることはありません。 世界で最も美しい街。そこに暮らしているとは、なんという幸運でしょう! 

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彫刻するようにアリックスは器の型をパリのアトリエで準備する。彼女のいちばんのお気に入りはLouis XVI(ルイ16世)と名付けたパール状モチーフのシリーズ。最近、マグカップがコレクションに加わった。

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日常使いできる手頃な価格のジュエリー。今年の新作からメダルはDaphnée(ダフネ)、ブレスレットはDentellte(ダンテル)。どちらも素材はヴェルメイユ(シルバーのベースに18Kのゴールド張り)だ。

181119-alix-p.jpg©Wilfried Antoine Desveaux

Alix D. Reynis
パリ生まれ。モンテッソーリ教育を受け、子どもの頃から絵画、彫刻などに親しむ。大学で法律を学ぶが、卒業後、彫刻教室の教師として数年働く。その後公証人職につくものの、手を使った仕事への強い希求があり、 彫刻の作業を生かした日常使いの磁器のブランドをスタートする。2016年にマレに1号店を開き、今年11月、左岸のジャコブ通り22番地に2号店をオープンした。www.alixdreynis.com

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réalisation : MARIKO OMURA

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