さまざまなジャンルで活躍するアーティストたちの、パリにまつわる作品とエッセイを紹介していく連載「私のパリ」。今回は料理人であり、食の持つ可能性や愉しさの伝え手でもある野村友里が登場。
パリに行くと会う人。ちゃんとした信念があった上の目利きが選ぶお店や意見には、いつもハッとさせられ、力をもらう。
eatrip主宰・料理人/野村友里
パリに行くと会う人のひとりが元Merciディレクターのジャン・リュック。
“Yuri、新しいものが注目されてお店も増えるけども、昔ながらの専門店がある商店街を大事にしていかないと文化がなくなる。あそこに行きなさい。ここの活動は面白いから行ってみれば?”と。ちゃんとした信念があったうえでの目利きが選ぶお店や意見には、いつもハッとさせられ、力をもらう。
この写真は2年前MAISON PLISSONでジャン・リュックとお茶した時のもの。
昔ながらのオートミールや気取らない懐かしいフランスの食事がここにはあると、そして、オーナーであるパワフルで素敵な女性Plissonを紹介してくれた。

Yuri Nomura
ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演などを通し、食が持つ可能性を表現しその愉しさを伝える。食のドキュメンタリー映画『eatrip』での初監督、Chez Panisseのシェフと共に取り組んだ「生産者」「料理人」「アーティスト」「消費者」をつなぐ食とアートの参加型体験イベントの開催、そして、舞台「食の鼓動」の企画・監修など、その活動は多岐に渡る。2012年末に原宿の古民家にrestaurant eatripをオープン。著書に『eatlip gift』(マガジンハウス)、『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)、『Tokyo Eatrip』(講談社)。www.babajiji.com/
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