ベン・クウェラー インタビュー②
Music Sketch 2012.05.02
――3枚目のアルバム『Ben Kweller』(2006年)で楽器を全て演奏していますが、その自信から、パッケージも全部自分で手がけるDIYスタイルになったのでしょうか?
「そうだね。音楽は僕の人生なんだ。プロダクションもレコーディングもライティングも、それぞれの楽器もハーモニーも、全てを愛しているんだ。それにデザインは大好きだし、色遣いとか、正方形になるアルバムのアートワークも大好き。デジタルはさらに小さくて、絵もとても小さくなってしまうけど、こっちの方がまだ見られるからね」
「父はここに居るよ(アートワークのイラストを指しながら)。君の言う通りに、父はドラムを教えてくれた。僕の音楽は100%、父親の影響を受けているよ。で、父は僕に"医者にはなるな"って言ってたんだ(笑)。彼はプロのミュージシャンになりたかったけど、両親が医者か弁護士にしたかったんだ。でも父は小さい時から医者にもなりたかったから、音楽は趣味になった。それで僕に曲の作り方とかいろいろ教えてくれたんだ」
――では、ベンは音楽で人の心を治すドクター、musical doctorになったわけですね。
「う~ん、良いこと言うね! ハハハ(笑)。medicine manかな、 ハハハ(笑)」
「ポジティヴだよね、ありがとう。思うに、僕は希望を信じているし、"今日が悪い日でも、明日は良い日になる"って思っている。僕の歌詞は、君やみんなに話しかけているんじゃなくて、僕自身に話しかけているんだ。"頭を上げろ、全てうまくいくから"って。地に足をつけて、バランスを信じているんだ。インスピレーションは、何だろう。これは虹を"どこにあるんだろう"って探しているんだ。もっとうまく説明できれば良いんだけどね(笑)」
――実は悩みやすい性格だったり、落ち込みやすい性格だからそういう歌詞が書けたりするの?
「時々そうなるね。宗教に救いを求める人もいるだろうし、それが音楽な人もいるだろうし」
「陰&陽だよね、何もかも。曲にはバランスが大切だよ。僕は歌詞に関しては自ずとバランスが取れてしまうタイプなんなんだけど、音楽もコードは良い音で終わりたいんだ。漠然と終わってしまうのは嫌い。僕は友人と意見が合わなかったら、そのまま終わらせないで、とことん話し合わないと気が済まないタイプなので、音楽もおとしまえを付けないと気が済まない自分の性格と似ているんだと思う(笑)」
インタビューは続きます。
*To be continued
「そうだね。音楽は僕の人生なんだ。プロダクションもレコーディングもライティングも、それぞれの楽器もハーモニーも、全てを愛しているんだ。それにデザインは大好きだし、色遣いとか、正方形になるアルバムのアートワークも大好き。デジタルはさらに小さくて、絵もとても小さくなってしまうけど、こっちの方がまだ見られるからね」
CDのケースは、ボックスのように組み立てられるようになっている。
「父はここに居るよ(アートワークのイラストを指しながら)。君の言う通りに、父はドラムを教えてくれた。僕の音楽は100%、父親の影響を受けているよ。で、父は僕に"医者にはなるな"って言ってたんだ(笑)。彼はプロのミュージシャンになりたかったけど、両親が医者か弁護士にしたかったんだ。でも父は小さい時から医者にもなりたかったから、音楽は趣味になった。それで僕に曲の作り方とかいろいろ教えてくれたんだ」
――では、ベンは音楽で人の心を治すドクター、musical doctorになったわけですね。
「う~ん、良いこと言うね! ハハハ(笑)。medicine manかな、 ハハハ(笑)」
中には、ブルックリン在住のイラストレーター、Josh Cochranが描いたベンと家族、友人たちを描いたイラストが。父親は左下の隅なので、この写真に入っていなくてごめんなさい。
「ポジティヴだよね、ありがとう。思うに、僕は希望を信じているし、"今日が悪い日でも、明日は良い日になる"って思っている。僕の歌詞は、君やみんなに話しかけているんじゃなくて、僕自身に話しかけているんだ。"頭を上げろ、全てうまくいくから"って。地に足をつけて、バランスを信じているんだ。インスピレーションは、何だろう。これは虹を"どこにあるんだろう"って探しているんだ。もっとうまく説明できれば良いんだけどね(笑)」
――実は悩みやすい性格だったり、落ち込みやすい性格だからそういう歌詞が書けたりするの?
「時々そうなるね。宗教に救いを求める人もいるだろうし、それが音楽な人もいるだろうし」
ちょっとしたこと1つ1つにウィットを感じさせるベン・クウェラー。
「陰&陽だよね、何もかも。曲にはバランスが大切だよ。僕は歌詞に関しては自ずとバランスが取れてしまうタイプなんなんだけど、音楽もコードは良い音で終わりたいんだ。漠然と終わってしまうのは嫌い。僕は友人と意見が合わなかったら、そのまま終わらせないで、とことん話し合わないと気が済まないタイプなので、音楽もおとしまえを付けないと気が済まない自分の性格と似ているんだと思う(笑)」
インタビューは続きます。
*To be continued

音楽&映画ジャーナリスト/編集者
これまで『フィガロジャポン』やモード誌などで取材、対談、原稿執筆、書籍の編集を担当。CD解説原稿や、選曲・番組構成、イベントや音楽プロデュースなども。また、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ビョーク、レディオヘッドはじめ、国内外のアーティストに多数取材。日本ポピュラー音楽学会会員。
ブログ:MUSIC DIARY 24/7
連載:Music Sketch
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