こんにちは、吉田パンダです。すっかり秋の足音が聞こえるパリですが、如何お過ごしですか。前回の続きで、今回のブログは「フランスで最も美しい村」の一つであり、シャブリから車で30分ほどの場所に位置するノワイエ村からお届けします。
ちなみに以前にもこのブログでいくつかの村をご紹介しましたが、「フランスで最も美しい村」は1982年に観光促進を目的に設立された協会で、"人口が2000人以下であること"、"2つ以上の歴史遺産、遺跡があること"、"議会で同意が得られていること"を条件に、現在フランスで156の村が加盟しています。
「フランスで最も美しい村協会」オフィシャル・サイト
http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/fr
ノワイエ村オフィシャル・サイト
http://www.noyers-et-tourisme.com
お供は前回同様、愛犬プードルあづきと預かり犬のビズちゃんです。オフィシャル・サイトはありません。さて、早速村を歩きましょう。
15世紀に造られた城門をくぐると、中世の趣を残す町並みが迎えてくれます。
「はっ、見つかってしまったニャ!」
12世紀末にはフランスでも有数の城砦があった(17世紀に取り壊され、現在は一部が残るのみ)この村では、時間が他の場所よりゆっくり流れているようです。樽に猫が隠れていたり、コロンバージュ(木骨造)が可愛らしく、今となっては「中世テーマパーク」として歩いているだけで楽しいですね。
僕が訪ねた時はまだシーズン前で閉まっているお店の方が多かったのですが、目抜き通りにはセンスのいい雑貨屋なども。その中から一軒、陶器屋さんをご紹介します。
POTERIE La Maison des Sangliers
http://www.poterie-squire.fr/index.html
ロンドンにエレファント・キャッスルという場所があるのですが、イギリス人のご主人がこちらに来た際に、自分がこれから住む家にイノシシが彫ってあったことから、ロンドンの場所にちなんで「La Maison des Sangliers(イノシシの家)」として、お城ならぬ花瓶を背負わせたそうです。イノシシかわいいな。
お店はこちら。緑に囲まれて気持ちのいい場所です。
フランス人の奥さんとイギリスで出会い、こちらに移住を決めたアンディさん。
時々微妙なデザイン(←オイ)は、イギリスのエッセンスが入っていたんですね。ふむふむ。
僕は水玉小鉢を買いました。12euroだったかな。すでに我が家の常連選手です。
というわけで、「フランスで最も美しい村」からお届けしました。パリからもそんなに遠くない(車で1時間40分ほど)ので、日帰り旅行としてもおすすめです。次回のいぬパリもどうぞお楽しみに。

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida