
こんにちは、吉田パンダです。ブヒッ!!

そしてこちらは、新種のケダマツチノコです。
手足がわからないほど丸く、毛玉に擬態しています。

あんまりやる気がありません。
ケダマツチノコ、またの名をトイプードルあづきのある日の散歩をアルバムにしてみました。こちらからどうぞ。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2933912356173.2128112.1511978009&type=1&l=f1df59997e
さて、前回のエルサレムから北西に3300km移動して、今回は3月18日までパリの装飾美術館で行われているジャン・ポール・グードの回顧展をご紹介します。実は僕は、一度見たら忘れられないものの「行き過ぎたアート」感が苦手で、回顧展を見に行くのを迷っていたのですが、フィガロパリ特集撮影でこちらに来ていた編集Iさんにすすめられて先日行ってきました。
http://www.lesartsdecoratifs.fr/francais/arts-decoratifs/expositions-23/actuellement/dans-la-nef/goudemalion-jean-paul-goude-une/


砂漠に人の頭。目が開くとピカーーーー!!!
な、ナニコレ、、、と思ったら、どうやらシトロエンの広告のために
製作した(?)グレース・ジョーンズのロボット。
1985年に製作されたCMはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=ULB2EoYdE38

鏡に映る美しい女性の頭と手には炎が、、。
パリに住んでいる、もしくは旅行でいらっしゃったことのある方なら、「ギャラリーラファイエットの広告キャンペーンを手がけている人」と言えば、彼の一度見たら忘れられないヴィジュアルを思い出せるのではないでしょうか。回顧展では写真家、イラストレーター、演出家、コマーシャルディレクターと幅広く活躍しているグードの世界を写真、映像、オブジェ等と共に紹介しています。

「Exposition Gitane, Azzedine ALAIA et Mercedes Metal, Paris 1998」

「Estella Warren, Paris 1996」

「La Mode et Le Sport, Paris 1996」
奇想天外な表現力は多くのクリエイターに影響を与えたに違いなく、確かにデヴィッド・ラチャペルなんかもその一人かも。そして、吉田パンダも彼からは多大な影響を、、、←どこが??

1989年、フランス革命から200年を記念したデフィレの演出をグードが担当し、そこで使われた機関車が会場の中央に配置されていました。回顧展を見終える頃には、「苦手」はどこへやら。彼のユニークさ、作品の持つ力強さと美しさにすっかり取り込まれていました。自宅に戻ってからCM作品をyou tubeで探したほど。
そして常設展ももちろんお薦めです。中世から20世紀までの装飾美術はマスターピースだけを見て廻ってもお腹いっぱい。お隣のルーブル美術館とは比較にならないくらい空いているので、のんびり見学できます。

「Boiseries du Salon de l'hotel Talairac, Paris vers 1790」

「AIGUIERE, CRISTALLERIE DE BACCARAT 1878」



また、僕は個人的に「建物の窓から眺める外の景色」が好きなんですが、装飾美術館からはルーブル、リヴォリ通り、チュイルリー公園、エッフェル塔と「THE PARIS」のオンパレードでした。窓の外を眺めているだけでも飽きません。


以上、装飾美術館のご紹介でした(何も解説してませんが、、、)。
実際に行かれる方はスマートフォンでアプリをダウンロードしていくと、マスターピースの解説なども無料で閲覧できるので、便利ですよ。
さて、3月20日発売のフィガロは毎年恒例のパリ特集号です!!
僕も編集Iさん、コーディネイターCさんと共に、氷点下8℃の中であれこれ撮影しました。撮影エピソードはまた発売された後、ここで書きますね。今回は国際的に活躍するキティちゃんも撮影!いやー、皆がカメラを向けるのでアイドル撮影は大変だった、、(?)。
というわけで、次回のいぬパリもどうぞお楽しみに。

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida
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