こんにちは、吉田パンダです。久々の日本一時帰国を終え、パリに戻ってきました。涼しい〜!←すいません。日本でお世話になった皆さま、ありがとうございました。やっぱり日本はいいですね。もっとあちこち旅してみたいです。次回こそお伊勢さまに参らねば...。
さて、予告どおり今回はシャブリ周辺の小さな村をご紹介します。かわいいお供はこちら。
「あづきです(漆黒トイプードル)。ビズです(ノーリッチ・テリア)」
このブログを読んでくれている方にはお馴染み、漆黒トイプードルは愛犬ですが、ノーリッチ・テリアのビズちゃん(4歳)は9月までの期間限定預かり犬です。もう賢くて可愛くて、このまま我が家にいてほしいくらい。ただ一点、気に入らないことがあると漏らします、はい。ジャー...。
「もらしのビズとはアタシのことよ」
そんなビズも一緒に小さな村へ行ってきました。
こちらはシャブリ村の葡萄畑。パリから車で二時間、ブルゴーニュ地方を代表する辛口白ワインの産地として知られています。このシャブリ村も歴史が残りつつ可愛らしい町並みなんですが、今回ご紹介するのはここから車で10分ほど離れた周辺の村です。
おもちゃみたいな村役場が迎えてくれるのは、Ligny-le-Chatel(リニー・ル・シャテル)。今回はこの村にあるオーベルジュ(宿泊設備を備えたレストラン)に泊まりました。
待っていてくれたのはこちら。エリゾーくん。
「こちらでサインをお願いしますワン」
はいはい。ちょっと内気なエリゾーくん、オーナーさんのコレステロール値を下げる薬の名前をそのままもらっています。これで飲み忘れがないですね(?)。
人口1500人に満たないこの村の見所は、教会の前を流れているスラン川沿いに歩く小径だけ、と言っても過言ではありません←オイ。
わずか200mほどの小径ですが、自分が透明になっていくような気持ちのいい場所です。
清流にしか生息せず、春から秋にかけてキンポウゲに似た白い花を咲かせる梅花藻もありました。
この心洗われる小径沿いには、19世紀末に作られ、1950年代まで実際に使われていた洗濯場が残っていて、人形が置いてあります(こわい)。心だけでなく、今でも洗濯機で洗えない大きな絨毯などを洗いに来る人もいるとか...。
シャブリではなくこの村に泊まったのは、この小径ともうひとつはエリゾーが迎えてくれたオーベルジュが理由でした。写真はありませんがシンプルで潔い料理は食べに来る価値がありますので、シャブリまで来た折りには足を伸ばしてみて下さい。
Relais Saint Vincent
http://www.relais-saint-vincent.fr/
ちなみにエリゾーくん、チェックアウトの時もちゃんとお迎えに来てくれました(でも笑わない)。小さな村からのいぬパリでした。
次回はこの続きでシャブリから車で30分、「フランスの最も美しい村」のひとつに指定されたノワイエ村か、スペインはマドリッドからお届けします。どうぞお楽しみに。

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida