20mプールが待つ、新しい9区のオテル・パリステール。
PARIS DECO 2017.11.21
9区に新しくできたオテル・パリステールは、地下鉄7番線のCadet(カデ)駅から2分くらいと便利な立地。斜め向かいはパリっ子も大好きなお蕎麦屋さんのAbri Soba というと、なんとなく場所がイメージできる人もいるだろう。ホテルから出て駅と反対方向に通りを進むと、肉レストランのBien Élevé、ビストロのEncore、Richerなどがあるリシェ通りにぶつかる。そのリシェ通りの先に広がるのはフォーブル・ポワソニエール通り、プティットゼキュリー通りといったレストランのメッカ。食を楽しむパリ滞在にも悪くないホテルである。


細いソールニエ通りに面している。中庭を挟んで2つの建物からなる45室のホテルだ。
オフィススペースとしても使えるロビーフロア。
冬のパリ滞在は寒いし暗いし、で、夏に比べると不活発になりがち。オテル・パリステールは、20×4メートルというパリ市内のプチ・ホテルにしては珍しいサイズのプールを地下に備えているのも大きな魅力だ。宿泊客はプールとハマムを無料で利用できるので、食べすぎても安心!? 自然光が上から差し込むプールでたっぷり泳ぎ、その脇のゆったりとしたサロンでのんびり寛いで……。
ウェルネス・フロアの地下にはさらに有料のフィットネスルームもある。地元民も活用できるホテルというのがオーナーの希望で、ここではヨガやボクシングの教室が開催されている。またスパでは 最近パリで話題のブランドZENOLOGYを使った5種のマッサージ(有料)を受けることもできる。これは一人だけでなく、二人一緒に、もOK 。
地下のプール。プールサイドにゆったりとしたサロンスペースも用意されている。
45室からなるホテルは、中庭をはさんで左右の2つの建物に別れている。インテリアはとてもシンプル。落ち着いた色でまとめられ、ディテールに至るまで素材の拘りを感じさせるエレガントな部屋は、眠りのための理想的な空間だ。


室料は250ユーロ〜。部屋の広さは17〜37平米。
ホテル上階のテラス付きの部屋は325ユーロ〜。photo:N. Matheus


バスルームは洗面台も蛇口もクオリティが高く、シンプルなデザイン。安らぎを感じさせる。アメニティ(photo:N. Matheus)はZENOLOGY。Figue Sycomorはオテル・パリステールだけの香りだ。
カクテル自慢の1階のバーLes Passerelles(レ・パスレル)。ここでは、いまのパリの“in”な場所には不可欠なデトックスジュースもオーダーできる、朝食は季節の素材を使ったヘルシータイプ。急いでいる人は、朝食のテイクアウトもできるそうだ。
バーから出られるテラス席は、パリの中心部にいることを忘れさせる。次のパリ滞在は、オテル・パリステール にする?


バーではアイルランド産のジン、柚子、ゴジの実、ジャマイカのラム……そんなカクテル(photo:N. Matheus)が味わえる。
madameFIGARO.jpコントリビューティングエディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男氏と共著/中央公論社)、「パリ・オペラ座バレエ物語」(CCCメディアハウス)。