メゾン・シャトー・ルージュとモノプリの夏、アフリカの夏。
PARIS DECO 2021.07.03
左: ワックスのジャンプスーツ 75ユーロ 右: Tシャツ 25ユーロ
スーパーマーケットのMonoprix(モノプリ)が2018年に続き、この夏も再び「Maison Château Rouge(メゾン・シャトー・ルージュ)」とコラボレーションを行った。パリのアフリカ地区グット・ドールにブティックを構えるメゾン・シャトー・ルージュの創業者ユーセフ・フォファナは、今回はメゾンの商品にも力を入れた。地理的にはそう遠くないものの、あまり知られていないアフリカのサヴォワールフェールをフランスでプロモーションしたいという希望からだ。Bonne Arrivée と命名されたコレクションは100パーセント、メイド・イン・アフリカ。モードアイテムは子どもも大人も、アフリカでおなじみワックスがメインに使われている。スカート、パンツ、ジャンプスーツ、Tシャツ……そしてメッセージTシャツも。メゾンのアイテムは、チュニジア、マダガスカル、コンゴ、ギニア、アルジェリアに昔から伝わる職人技が生かされたコンテンポラリーなデザインが魅力。モードと同じように明るい色が弾ける陽気なあれこれだ。
左: コンゴのクリエイターKilubukilaによるラフィアのクッション 60ユーロ 右: マダガスカルで手編みされるDomoinaのランチョンマット(直径37cm) 14ユーロ
クリエイターHomataによるピッチャー 22ユーロ、マグカップ 9ユーロ
Homataのプレート 各12ユーロ
ギニア共和国のTensiraによるタイダイのランチョンマット 10ユーロ、テーブルクロス(147×147cm)55ユーロ
ユネスコも支援するチュニジアのアルチザナルから。左のサラダボウル 25ユーロ、右のマット(80x145cm) 120ユーロ
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ユーセフはこの機会にアフリカ料理をフランス人にも親しんでもらいたいと、人気のスターシェフ、モーリー・サッコに声をかけた。彼は4種のアフリカ料理をモダンに調理し、これはケータリング売り場にて。また、アフリカの珍しいスパイス類も販売。
左: マンゴ、オレンジ、バオバブのフルーツスプレッド。 中: ハイビスカスのジュースBana Bana 3.50ユーロ 右:ハイビスカスの花のジュレ 8.99ユーロ
さらに、このコラボレーションに連動して、パリ市装飾美術館(MAD)の1階の中央広間で8月31日から9月6日までアフリカのメティエダールとコンテンポラリーデザインが展示される。展覧会のタイトルはモノプリのコラボレーションコレクションと同じく「Bonne Arrivée」。ユーセフとママドゥ兄弟が2014年に創った共同体Les Oiseaux Migrateursによるプロジェクトで、織物、染色、セラミック、籐細工といったアフリカのサヴォワールフェールに大勢が触れられるよいチャンスとなる。またアフリカの音楽もプログラムされるそうで、何やら陽気で開放的な雰囲気がいまから予測できそう!
52, avenue des Champs Elysées
75008 Paris
www.monoprix.fr
Maison Château Rouge
40bis, rue Myrtha
75018 Paris
@maisonchateaurouge
editing:Mariko Omura