ザ・ソーシャライト・ファミリー、インテリア界の成功物語。

PARIS DECO 2021.10.17

インテリアのお手本がぎっしりの一冊『Rétrospective - The Socialite Family』が出版された。2019年5月にTSF(ザ・ソーシャライト・ファミリーの略号)のブティックがオープンした際にも説明をしたように、TSFは2013年にコンスタンス・ジェナリがスタートしたブログが出発点にある。当時パリで芽生え始めたボボ・スタイルのファミリーのインテリア・ルポが大好評で、紹介されるファミリーはパリからフランス、フランスからヨーロッパへと対象を広げていった。この本はブログに登場したルポの中から選んだ30の家について、インテリアにフォーカスを置いて紹介する一冊である。本の締めくくりとなる30軒目はコンスタンス自身のアパルトマン!

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左: コンスタンス・ジェナリ。The Socialite Family のサイトでいまもスマートでクールなインテリアの紹介を続けている。 右: TSF自費出版の『Rétrospective The Socialite Family』は一冊49ユーロ。

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2013年から始めたルポを厳選し、30ファミリーを一冊に。

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このブログの成功の後、コンスタンスは2017年にインテリアブランドThe Socialite Family(TSF)を設立し、その2年後にはパリの中心部にオフィスを併設したブティックをオープン。そして今年9月に、TSFはブティックの拡張をお披露目した。ブティックの後方を占めていたオフィスを移転し、そこも販売スペースとしたのだ。開店当初の予定通り、アール・ドゥ・ターブルが充実され、さらにソファやカーペットなどオリジナル家具も増え……成長を続けるブランドなので広い売り場が必要になるのも当然だろう。なお、TSFはデパートのBHVの地上階にもコーナーを持っている。

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IT系のオフィスが多く活気づいているサンティエ地区にあるブティック。

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左: 通りに面したスペースはリビングルームだ。 右: ダイニングのコーナーが増え、ベッドルーム関連はかつてオフィスがあった奥のスペースへと移動。

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左: Maison Datchaとのコラボレーションによる食器。 右: オリジナルのグラフィックな丸いカーペットは床だけでなく、壁の装飾にも。

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最近のヒット作品は、春に発表した「Duetto(デュエット)」。16の組み合わせの中から買い手が色のマッチ、あるいはミスマッチの好みで選ぶ2つのエレメントで構成された花器で、ひとつずつ分け合うこともできる。こんな楽しい使い方の提案ができるのは、ブログでたくさんのファミリーのインテリアを見て目を養ったコンスタンスが“Inspired by you, designed for you”とうたうブランドTSFならではだろう。

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Duetto(デュエット)は1セット190ユーロ。外側は七宝を施したセラミック、内側はガラスが素材だ。それぞれ4色あり、好みの色を組み合わせて購入する。花を生けて花器に、あるいは花なしでオブジェとして飾ってもよし。ひとつずつ分けて使うこともできる。

The Socialite Family
12, rue Saint-Fiacre
75002 Paris
www.thesocialitefamily.com

editing: Mariko Omura

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