齊藤工、「息をひそめて」撮影現場で夏帆を撮影。

俳優・斎藤工が、アーティスト・齊藤工として手がける、モノクロ写真。尊敬する人、会いたい人にカメラを向け、映画のメインキャストを撮影するように、一瞬の表情と佇まいを写し取る。フィガロジャポン本誌「齊藤工 活動寫眞館」に未掲載のカットを含めつつ、齊藤自身の言葉で、撮影舞台裏を綴ります。今回は、4月23日から配信開始のHuluオリジナル「息をひそめて」の第1話と第8話で、齊藤と共演する女優・夏帆が登場。

ちょうど1年前の私たちと同じように、コロナ禍にあえぐ2020年の春を舞台にしたHuluオリジナル「息をひそめて」。

国内外で多数の賞を受賞してきた中川龍太郎が監督・脚本を務める全8話のオムニバスで綴られるのは、多摩川沿いで生きる人々の日常や人間関係。詩人としても活動する中川らしく、各エピソードの主人公がつぶやくモノローグ形式を通して、パンデミック下を懸命に生きる登場人物たちのかすかな希望と温もりを繊細に映し出す。その第1話と第8話で、齊藤と夏帆は共演した。

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夏帆が演じるのは、他界した祖父が遺した食堂“ますだや”を継ぐも、急転直下のコロナ禍で客足が激減し、先の見えない状況で店をたたむべきかを苦悩する増田妃登美。凛とした強い女性に見えながら脆さもはらむ女性像を表現した。そんな食堂ますだやにふらりと訪れ、店主と常連客として心地よい関係を築いていくのが、齊藤が演じる水谷光生だ。

「スクリーンの中で夏帆さんがそこに佇むと、その前の時間と、これからの時間が見える気がします」

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そして第8話では、コロナ禍が終焉の兆しを見せ、世界が徐々に日常を取り戻し始めた少し先の未来、2021年晩秋を描く。合唱部の顧問を務める光生が開催したコンサートで、多摩川の河川敷に響く卒業生と現役部員らの歌声の先に彼が見つけたこととはーー?

「現場では、この白黒写真の撮影時間以外は、役柄を通して、言葉じゃない会話があった気がします。いま尚続くコロナ禍と身の回りの生活の中にある、ささやかで極上の煌めきを切り撮った作品です。是非ご覧ください」

多摩川沿いで生きる“普通の人たち”を描いた全8話の物語が、コロナ禍によってぽっかりと穴の空いた私たちの心を、優しく癒してくれるはずだ。

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「息をひそめて」
●監督/中川龍太郎
●脚本/中川龍太郎、高⽥亮
●音楽/haruka nakamura
●撮影監督/上野千蔵
●出演/夏帆、石井杏奈、村上虹郎、安達祐実、蒔田彩珠、光石研、三浦貴大、瀧内公美、小川未佑、斎藤工
●2021年、Huluオリジナル
●全8話
●4月23日よりHuluで全話一挙独占配信 
www.hulu.jp/static/ikiwohisomete/
夏帆
2004年に女優デビュー。07年には主演作『天然コケッコー』で日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の賞を受賞。20年には『MOTHER マザー』や『喜劇 愛妻物語』に出演。現在放送中のテレビ東京系「珈琲いかがでしょう」に出演。4月23日より配信のHuluオリジナル「息をひそめて」の1話、8話に増田妃登美役で出演。
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TAKUMI SAITOH
長編初監督作『blank13』が国内外の映画祭で8冠獲得。18年、パリ・ルーヴル美術館のアート展にて白黒写真作品が銅賞受賞。19年も出品。18年よりHBO Asiaの国際プロジェクトにて2年連続日本代表監督を務め、多数の賞を受賞。アジアアカデミークリエイティブアワードではそのうちの1作『Life in a box』が最優秀監督賞を受賞。3月26日より出演作『騙し絵の牙』、4月2日より監督作『ゾッキ』が全国公開。主演作『シン・ウルトラマン』、出演作『CUBE』『狐狼の血LEVEL2』などの公開が控える。4月23日より配信のHuluオリジナル「息をひそめて」の1話、7話、8話に水谷光生役で出演。企画・制作を手がけたクレイアニメ『オイラはビル群』がWOWOWオンデマンドで配信中。移動映画館「cinéma bird」の主宰や「MiniTheaterPark」の活動など。

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