『シン・ウルトラマン』の撮影現場で、長澤まさみと早見あかりを齊藤工が撮影。
2022.04.21
「齊藤工 活動寫眞館」について 2021.09.19
俳優・斎藤工が、アーティスト・齊藤工として手がける、モノクロ写真。尊敬する人、会いたい人にカメラを向け、映画のメインキャストを撮影するように、一瞬の表情と佇まいを写し取る。フィガロジャポン本誌「齊藤工 活動寫眞館」に未掲載のカットと、齊藤自身の言葉で、撮影舞台裏を綴ります。今回は、9月24日に最終回を迎えるドラマ「漂着者」で共演する白石麻衣とシシド・カフカを撮影した。
とある地方の海岸に漂着した、自分が何者かもわからない全裸のイケメン男性……。それを偶然発見した女子高生たちがSNSに動画を投稿したことで、後にヘミングウェイと呼ばれる彼は時の人となり、さらに世間を騒がせている事件を解決に導く予言めいた力を発揮することで、人々を狂信の渦に巻き込んでいく。
秋元康が原作を手がけたドラマ「漂着者」で、主演としてオカルティックなヘミングウェイを演じる齊藤がフィガロジャポン11月号で撮影したのは、本作に欠かせないふたりの美しい共演者だった。
ヘミングウェイの正体を暴こうとする新聞記者でありながら、次第に彼の持つ不思議な能力に惹かれていく難しい役柄を演じている白石麻衣。SNS全盛の現代を設定にしながら、レトロなムード漂う作風の中でその美しい顔立ちが一際クラシックに映える印象を受ける。
「白石さん演じる新谷詠美の曇りなき眼差しは、謎めいたドラマ「漂着者」に置ける美しく鋭い剣。白石さんの深く優しく純正な心根が放つ光の美しさだと思います」
もうひとりは、自ら婚約者を名乗り、ヘミングウェイの記憶の扉が開くきっかけとなる琴音演じるシシド・カフカ。175cmの長身と妖艶な美貌が和服姿にとびきり映える。活動寫眞館への出演は、2019年1月号以来約3年ぶりとなる2回目。
「写真にも精通されているカフカさんは、こちらがシャッターを押す度に美しく完成された作品を提供してくれました」
いよいよクライマックスを迎えるドラマ「漂着者」の最終話は、9月24日放送。ぜひお見逃しなく。
TAKUMI SAITOH
長編初監督作『blank13』では国内外の映画祭にて8冠受賞。HBO asiaのプロジェクトで日本代表監督を勤めたFOODLORE『Life in a box』がAsianAcademyCreativeAward2020にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞。出演作 『孤狼の血 LEVEL2』が全国公開中。 主演作『シン・ウルトラマン』Netflix「ヒヤマケンタロウの妊娠」をはじめ、『劇場版オトッペ パパ・ドント・クライ』『CUBE』『愛のまなざしを』等が待機中。 テレビ朝日系主演ドラマ「漂着者」が9月24日最終回。企画・プロデュース作『その日、カレーライスができるまで』(リリー・フランキー主演 )が全国公開中。企画・制作を手がけたクレイアニメ『オイラはビル群』がWOWOWオンデマンドで配信中。また、18年にパリ・ルーヴル美術館のアート展にて白黒写真作品【守破離】が銅賞受賞。19年も出品。移動映画館「cinéma bird」の主宰や「MiniTheaterPark」の活動など。