山下智久の美しき逞しさは、齊藤工にどう映ったのか?
「齊藤工 活動寫眞館」について 2025.02.19
齊藤工の「東京コミコン2024」の活躍に来場者は大いに沸いていたが、山下智久の突然の降臨にもどよめきが起こっていたはずだ。この先公開されるエンタメコンテンツを紹介するシネマステージに、ドラマ「神の雫 Drops of God」のため、監督や共演者とステージに上がった。
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「メイドインジャパンの原作や表現者がこのように世界で活躍する時代が来ることは、かつてを生きた人間からすると想像できませんでしたが、作品・表現者のIPが強固であるがゆえに一点突破が線となり、世界の高いレベルでの合作が誕生することを「神の雫」及び山下智久さんが教えてくれた気がします」(齊藤)
海外ドラマ初主演作であることも話題を呼んだ。山下は本作の企画を聞いた時、「この作品を通して、人としてたくさん学べることがあると思いました。人間の奥にある感情も含め、生い立ちやひとりの人間を見つめるいい機会」と感じたそうだ。「役に時間も気持ちも捧げた」という山下だが、モエ エ シャンドンのフレンズ オブ ザ ハウスを務めていて、ワインやシャンパーニュに関する知識を日頃から育んでいる。以前コメント取材をした際に、自身が味わうためだけではなく、他者と愉しむものとしてシャンパーニュの魅力を語っていた。つまり、周りを見渡し、人とともに生きることを大切に考えているキャラクターであるということだ。
近くで見る山下智久は、美しい繊細な顔立ちにはっとするが、鍛錬された逞しい身体にも驚く。いい意味でのコントラストが在る。そして、山下は海外での活動を視野に入れ、自身を進化させることに前向きに取り組んでいるように見える。
「あらゆる才能が備わっていながらも努力を惜しまず追求し、誰に対しても謙虚な方。語学が堪能なことはもちろんですが、もともと"山下智久"は世界基準だったのだと思います。この日も、大変お忙しい中にも関わらず快諾して下さり、カメラの前で見せてくれた瞬間の集中力、引力に吸い込まれそうになりました」(齊藤)
美しさと逞しさは共存する。身体にも、生き方にも。それを体現するのが山下智久なのだ。
1985年生まれ、千葉県出身。96年より芸能活動を開始。歌、ドラマ、映画、CMと幅広く活躍し、近年は日本のみならず海外にも活動の場を広げている。2023年配信の米仏日共同制作ドラマ『神の雫 /Drops of God』(Huluオリジナル) で、海外ドラマ初主演にして国際エミー賞受賞。21年よりジュエラーのブルガリ、ディオール ビューティのアンバサダー、23 年よりモエ エ シャンドンのフレンズ オブ ザ ハウスに 就任。アーティストとしては24 年「ASIA TOUR 2024 Sweet Vision+ Up-Close」にてマカオ、上海の海外ツアーを行った。
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齊藤工/TAKUMI SAITOH
ドラマ「ペンション・恋は桃色」Season3がFODにて配信中。瀬々敬久監督による映画『少年と犬』が3月20日全国公開。企画・プロデュースした児童養護施設のドキュメンタリー映画『大きな家』(劇場上映のみ)がロングラン。また、ハリウッド映画『ボクがにんげんだったとき/When I was a human』のエグゼクティブプロデューサーも務めている。