中国東北地方の多彩な羊料理とビオワインで評判の神田「味坊」が、この1月に新店をオープン! と言っても、こちらは店名どおり鉄鍋料理が主役。「故郷の黒竜江省チチハルで、子どものころから慣れ親しんできた家庭の味をもっと日本に広めたくて」とは主人の梁宝璋さん。ここでは彼の地でおなじみの「ラムとダイコンの醤油煮」や「豚三枚肉と発酵白菜の煮込み」など18種のレパートリーの中から常時4種類の鍋を用意。好みの鍋を選ぶシステムだ。テーブルに設えた鉄鍋が出来上がる間に登場する前菜類、蒸し餃子や饅頭も素朴ながらあなどれないおいしさだ。
メニューは¥3,780~のコースから。「東北風の魚煮込み」。写真の魚は青森産ソイ。焼いたのち、八角、花山椒などの香辛料と、醤油で煮込んだ。ワインはボトルで¥3,024~
「蒸し餃子」と「饅頭」。中央の黄色い饅頭はトウモロコシの粉で作ったもの。蒸し餃子の具は酸菜(乳酸発酵させた白菜)と豚肉。そのほかダイコンと豚肉など、具は日によって変わる。皮から手作りした優しい味。
「白菜の箸休め」。生の白菜を塩とゴマ油で和えた素朴な前菜。これら前菜5品と鍋1種がセットで¥3,780、前菜7品と鍋2種をそれぞれセレクトして¥5,400で供する。
味坊鉄鍋荘/Ajibo Tetsunabesou
東京都台東区上野1-12-9
TEL:03-5826-4945
営)18時~23時L.O.
無休 ※団体に限り、日曜、祝日は事前予約のうえ営業
20席
*『フィガロジャポン』2016年4月号より抜粋
texte : KEIKO MORIWAKI, photos : YU NAKANIWA
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