空花/神谷町/和食 心がほっこりする優しさを味わう、女主人の日本料理。

ユズ釜に入ったカブ蒸しの先付けに彩り豊かな八寸、そして「シラスとカラスミ」など3種の中から選べる締めのご飯など―。季節感をたっぷり盛り込んだひと皿ひと皿は、いずれも心がほっこりするような優しい味わいが魅力。それも手間を惜しまぬ脇元かな子店主の細やかな心使いがあればこそ。

和食の名店、かんだで習得した料理哲学は、素材を生かすことを第一に考えるその姿勢にも現れている。たとえばお椀。ほぼ毛ガニでできたしんじょが引き立つように、添えたのはユズ皮とウグイス菜のみと極めてシンプルに。箸で崩しながら味わえば、カニならではの淡麗な甘味がはんなりと舌を潤す。計4種のうち2種が選べる甘味も楽しみ。

210120-kuuka-01.jpg

料理はすべて夜の¥16,500のコースから。季節で替わる八寸は、手前から時計回りに「ワカサギと干し柿、タラの芽の天ぷら」「あん肝旨煮」「根ミツバとサヨリの出汁ジュレがけ」「白子醤油焼き」。中央は「ハマグリと花ワサビの和え物」。

210120-kuuka-02.jpg

カニしんじょのお椀。軟らかな食感にするために卵と魚のすり身が入るが中身はほぼ毛ガニ。

210120-kuuka-03.jpg

カウンターに立つ脇元店主。

空花
東京都港区虎ノ門5-3-3 神谷町プレイス1F
tel:080-4071-0555
営)12時~13時最終入店、17時30分~19時30分最終入店 
休)日 ※ほか不定休あり
予算: 昼¥8,000~、夜¥20,000~ 
座席数:カウンター6席、2~4人用個室1~2室

※新型コロナウイルス感染症拡大の影響で営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。来店時は事前にご確認ください。

*「フィガロジャポン」2021年3月号より抜粋

texte : KEIKO MORIWAKI, photos : YU NAKANIWA

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories