【篠原ともえ連載Vol.17】"直島アートの旅"で夏の想い出をつくる。
TOMOE SHINOHARA MAKING 2022.08.08
暑い日々が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。季節を感じながら休日は美術館に行くなど普段からアートを楽しむことがとても好きなのですが、madame FIGARO japon 9月号「新しいアートの楽しみ方」にて、香川県・直島へ行ってきました。
『ナルシスの庭』草間彌生 1966/2022年 ヴァレーギャラリー
©YAYOI KUSAMA
直島にお邪魔するのは約10年ぶり。私にとって直島はいつ訪れても、とても新鮮な気持ちで五感を刺激してもらえる特別なところ。自然とアートを全身で満喫できる唯一無二の場所です。
この写真は草間彌生さんの「ナルシスの庭」で写真家・横山創大さんに撮影いただきました。地上にいながら浮遊感漂う世界へと連れて行ってくれる草間さんのインスタレーションは、さすがのひとこと。
杉本博司『聞鳥庵』2014年
© Hiroshi Sugimoto, The work originally created for LE STANZE DEL VETRO, Venice by Pentagram Stiftung
そして今回の旅では特別に杉本博司さんの『ガラスの茶室「聞鳥庵」』の中へも! 水に浮かぶガラスの道を渡ると心が浄化されるようで、茶室へ入る頃には感覚が研ぎ澄まされ、内とも外ともいえない無音の空間の中で、果てしない宇宙を感じることができました。
「時の廻廊」と名付けられたギャラリーは文字通り“時間”を感じさせる空間でした。作品を体感しながらお茶菓子などもいただけるとても贅沢な時間でした。
撮影終了後も余すことなく直島を堪能! ニキ・ド・サンファルのオブジェも初めて拝観し思わず歓声をあげてしまいました。黒岩有希さんの著書『ニキとヨーコ』を読んだばかりだったので、胸がいっぱいになりました。
直島での体験は前回とはまた違った感覚や感性が揺さぶられ、いろいろなことをさせていただいている自分にとって、私の中のわたしに向き合う時間を与えてくれました。madame FIGARO japon9月号では新しいアートの楽しみ方をテーマにさまざまな芸術をおすすめしてくれています。「篠原ともえ、あらためて直島へ」6ページに渡り、直島でのインスピレーションをお話しさせていただきましたので是非誌面をご覧いただけたらと思います。皆さんにとって素晴らしい夏休みの思い出づくりにお役立てくださいませ。
1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園)短期大学部服装学科デザイン専攻卒。歌手・ナレーター・女優活動を通じ、映画やドラマ、舞台、CMなどさまざまな分野で活躍。現在はイラストレーター、テキスタイルデザイナーなど企業ブランドとコラボレーションするほか、衣装デザイナーとしても松任谷由実コンサートツアー、嵐ドームコンサートやアーティストのステージ・ジャケット衣装を多数手がける。2020年、アートディレクター・池澤樹と共にクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。
篠原ともえ公式サイト:www.tomoeshinohara.net
公式インスタグラム:www.instagram.com/tomoe_shinohara/