いつか泊まりたい話題のホテル編 from ニューヨーク 新名所誕生? アマン ニューヨークがついにオープン!
世界は愉快 2022.05.24
長谷川安曇
世界を代表するホテルが一同に集まる、ニューヨーク。著名な建築家や人気のデザインスタジオが設計したホテルから、歴史ある伝統的なホテルまで、スタイルは多岐にわたる。そして今年ホテル業界で最も注目を集めているのが、アマン ニューヨークだ。
世界で34軒目となるアマン ニューヨークは、アマン 東京に続く、世界で2軒目の都市型リゾート。宿泊の予約は7月25日から。©AMAN
夜になるとイルミネーションが輝き、屋根の部分がまるで王冠のように輝くことから、「クラウンビル」と呼ばれる、マンハッタンの象徴である建物。大改装を終えて、8月2日からホテルとして生まれ変わる。57丁目と5番街の角に位置し、セントラルパークや観光名所など、どこへいくのにも便利なロケーションだ。グランド・セントラル駅やヘルムスレイビルなど、アメリカ国内外で活躍した著名な建築家、ウォーレン&ウェットモアによって設計された建物は、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の最初の拠点であることでも知られる。83室のスイートに加え、アマン初となるブランデッド・レジデンス22棟を併設する。
ニューヨークの新しい観光名所になりそうなロケーション。ワイオミング州のアマンガニ、ユタ州のアマンギリと並んで、アマンブランドにとって、北米で3番目のホテル。2024年にはアマン マイアミ ビーチが加わる予定だ。
レジデンスのベッドルームは、自然素材を用いた家具と、落ち着いた淡色の色合いがアジアのアマンのリゾートを彷彿させてくれる。
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14階には、壮大な雰囲気の2階分の吹き抜けの広間があり、これはデニストン設計事務所率いる、ジャン=ミシェル・ギャシーのデザインによるもの。レストランは、季節の食材をシンプルに活かした奥深いイタリア料理「ARVA」をはじめ、日本の和食をアレンジしたファインダイニング「Nama」では、ヒノキのカウンター越しにおまかせコースを堪能できる。緑あふれるガーデンテラスを有する「ワインライブラリー」や、650㎡の屋外スペースには、プールや焚火台があり、開閉式のガラス屋根によって通年の利用が可能だ。また世界的なアーティストによるライブ演奏を開催する「ジャズクラブ」も。
そして、特に注目を集めているのが、3フロアを占有する総面積2,300㎡の「フラッグシップ アマン・スパ」だ。アマンのウェルネス哲学を再現したこのスパは、20mのインドアプールを中心に、ウェルビーイングのためのあらゆる施設を設置。プール両脇には焚火台とデイベッドが置かれ、広大なスパハウス2棟には、ダブルトリートメントルーム、バーニャ(ロシア式サウナ)とハマムルーム、そして温水・冷水のプランジプール、デイベッド、暖炉を備えたプライベートな屋外テラスがあり、ウェルネスに特化した体験、空間とサービスを提供する。
ラグジュアリーな雰囲気で、心身ともにリラックスできそうなスパプール。非日常的な気分に浸れる。
「アマンにとって、歴史的なマイルストーンとなるニューヨークの開業は画期的なことで、これまでで最も大きな投資となりました。広々とした空間と卓越した快適性を通して、新たなコンセプトを紹介するとともに、ほかに類を見ない設えと温かなサービスで皆さまをお迎えいたします」とアマンの会長兼CEOのブラッド・ドロニンはコメント。建築の美しさや、充実した施設はもちろん、どんな人々が集まる場所になるのか、オープン前から楽しみだ。
The Crown Building, 730 Fifth Avenue, New York, NY 10019
www.aman.com/ja-jp/hotels/aman-new-york
text: Azumi Hasegawa

長谷川安曇
東京出身、2004年からニューヨーク在住。フリーのライターとして活動しながら、映像制作にも携わり、キャンペーンやミュージックビデオのプロデュースとフィルムメーカーとしても活動する。www.azumihasegawa.com