もともと1~2時間のフライトで気軽にアジア各国のリゾートに飛べる便利な立地にある香港だが、コロナ禍で海外に行けなくなったのをきっかけに、香港内での自然あふれるスポットを堪能するようになった人が多い。多数の名門ホテルが存在する香港ながら、ほとんどは都市型ホテル。圧倒的に欠けていたのが、郊外でのステイケーションを楽しめる上質なホテルだった。
建物の形状が向きによりWまたはMになっているWMホテル。昼は目の前のビーチで遊んだり、ボートで少し離れた隠れ家ビーチに足を伸ばしたり。夜は街の中心にある海鮮街でシーフード三昧。
2021年夏、香港郊外の西貢(サイクン)にオープンしたWMホテルは、そんな需要にぴったりと合ったリゾートホテル。西貢中心地に近く、休みの日にはカヤックに挑戦する人で埋め尽くされる沙下(シャーハー)ビーチを眼前にした立地にあり、多くの客室からは海のパノラマビューが眺められる。
バルコニー付きデラックス シービュー ルームは1428香港ドル~。
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西貢といえば、ボートで周辺の島や沿岸に向かうと手つかずの極上ビーチが無数にあり、香港にいることを忘れさせてくれる風景に事欠かないが、ホテル前のビーチはマリンスポーツ向けの賑やかな場所。リゾートらしい優雅さを味わいたい人に好評なのが、ルーフトップにあるオーシャンビューのインフィニティプール。これが全長75mと長く、海と一体となってゆったりとした時間を過ごせる。
雄大な景色に浸って和めるインフィニティプール。
地元での注目設備は白いチャペル。結婚式への思い入れが非常に強い香港では、以前なら沖縄などでのリゾートウェディングが人気の的だったが、香港内でもリゾート感あふれる結婚式が挙げられるのは大きな魅力。
海に面した白いチャペル。
地元のステイケーション需要に合わせて、ルーフトップバルコニーでのグランピング、ペット歓迎のガーデンルームでのパッケージなど、プログラムもさまざま。
芝生のルーフトップバルコニーがあるタイプの客室でのグランピング体験パッケージは、ファミリーやカップルに好評。グランピング パッケージ4250香港ドル~。
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そして今年の夏、WMホテルではある日本のコンテンツとのコラボによるステイケーションとアフタヌーンティーを開催中。そのコンテンツとはなんと、香港では「海賊王」と呼ばれ大人気の「ワンピース」!
40㎡という広さのバルコニー付きスタジオルームが、1日1室限定で「ワノ国」テーマに変身。海賊船模型も置かれている。オリジナルグッズのお土産やアフタヌーンティー付きワンピース ステイケーション「ワノ国」5060香港ドル、その他の客室では2560香港ドル。
ベッド周りや窓辺はキャラクターのイラストを使ってデコレーションが施され、ティーセットには麦わら帽子をあしらったケーキも。家族連れに加えて、香港に多い日本の漫画とアニメファンまで、幅広い客層が集まりそう。
サンドイッチ、カップケーキ、マカロンなどのワンピース アフタヌーンティー セットは2人で488香港ドル。
www.wmhotel.hk
text: Miyako Kai

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。