グリーン満喫スポット from デンマーク 公園と美術館のペアリング、コペンのパークミュージアム巡り。

世界は愉快 2022.06.10

冨田千恵子

日照時間が長くなり、デンマークのベストシーズンが到来だ。とはいっても、北欧の本格的な夏は6月下旬の夏至祭の頃からだから、夏休みに備えて遠出は控えたいコペンっ子たちが、近場で楽しむグリーンとアートの満喫スポットをご紹介。

たとえば、市内中心部ノアポート駅近くの「王様の庭公園(Kongens Have)」。その名のとおり、かつては王族が夏の離宮として使っていたローゼンボー城の庭だ。園内の彫刻や美しく整備された樹木が、1600年代から市民に親しまれてきた歴史を感じさせる。お弁当を持って、芝生でゆっくり過ごしたら、お城に王室の宝飾品を観に行こう。

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「王様の庭公園」から見た、ローゼンボー城。デンマーク王室の王冠、晩餐会などで女王様が身につける宝飾品などが観られる。photo: Kongernes Samling

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左: 王様の庭公園の芝生でくつろぐコペンっ子たち。ワンコの人気散歩コースでもある。 右: いたるところに彫刻があるので、じっくり観察するのもおもしろい。

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ここから徒歩で5分ほどの場所にあるのが、「ウストラ・アンレイ公園(Østre Anlæg)」。もともとは、コペンハーゲンの城壁だったから、曲がりくねった小道と起伏のある地形が散歩やジョギングにはぴったり。敷地内にはデンマーク国立美術館(SMK)と、煙草事業で財をなした実業家の邸宅を改装したヒアシュプロングコレクション(the Hirschsprung Collection)があり、世界レベルのアート鑑賞ができる。

ちなみに、上記は「パークミュゼアヌ(Parkmuseerne)」と呼ばれる、コペンハーゲン市が観光客にいち押しするグリーン・ミュージアム地区の一部。広大な3公園と6ミュージアムで構成され、1年間有効の半額チケットも販売している。観光地巡りの合間にパークミュゼアヌに寄れば、旅の疲れが和らぐに違いない。

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国立美術館の正面玄関。約26万点の作品を所蔵する国内最大の美術館には、年間39万人以上が訪れる。photo: SMK

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ウストラ・アンレイ公園。ジョギングやボール遊びをする人たちも多い。右側に見えるのは国立美術館。photo: SMK

パークミュゼアヌ
www.parkmuseerne.dk/en
Instagram:@parkmuseerne

text: Chieko Tomita

冨田千恵子

コーディネーター兼ライター。デンマーク在住30年以上。デザイン、建築、アート、街並み観察、犬ネタが得意なジャンル。音楽はラヴェルが好きな北欧のフランスファン。
Instagram: @chi.tomita photography: Kazue Ishiyama

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