ヴァカンスの季節がやってきた。海があるところならどこへもふらりと旅立ちたいと言う人が多いが、ローカルな雰囲気を感じられるところを探訪する楽しさも欠かせないのが今のトレンド。強烈な方言が聞こえる賑わう市場と家々がぎっしりと立ち並ぶ情感があふれる町、都市の古い姿も残っているプサンは大都会であるにもかかわらず人情味があるところでも人気。しかし、ありきたりなものだけが存在すれば、これほど長い間あこがれの旅行先として注目されなかっただろう。
プサンを訪れた観光客の97.1%は「もう一度来たい」と答えるそうだ。
ホテルとヴァカンスを組み合わせた「ホカンス」は韓国で生まれた造語である。日常から離れ、ホテルに籠って贅沢な時間をホテルで過ごす新しい旅のスタイルで、自分自身に集中する時間を大事にする韓国の旅スタイルのトレンドである。
ここ数年の間にプサンにオープンした5ツ星のホテルの共通点は、海を眺望できるオーシャンビューを楽しめること。そして、昨年登場したスカイカプセルもほホットだ。ミニ列車に乗ってゆっくりオーシャンビューを堪能するのがロマンティックと、プサンの新しい名物になり、デートコースとしても大人気だ。海岸沿いを走るスカイカプセルと海辺列車、そして波に乗ってサーフィンを楽しむ人たち、異国情緒のある港の風景……。エキサイティングでローカルな雰囲気を味わえるプサン。家族、友だち、恋人と楽しく過ごせるし、都会的な利便性も兼ね備えているので、一人旅にもオススメだ。
活気あるプサンのチャガルチ市場。市場を回った後は刺身を食べるのが定番のグルメコース。photography: VISIT BUSAN
映画『国際市場で逢いましょう』の舞台になった国際市場は現地の人からも愛されているプサンの代表的なローカルエリア。photography: VISIT BUSAN
プサンが旅行先に選ばれる理由1位はグルメ。屋台グルメは国民のおつまみ。ボリューム感たっぷりのプサンのトッポキは必ず食べたい。photography: VISIT BUSAN
ドラマ『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!』の撮影地であるホチョンマウルの夜景は、恋人との聖地巡りにも人気だ。photography: VISIT BUSAN
プサンのシンボルであるヘウンデビーチとオーシャンビューを眺めることのできる憧れのホカンスも人気。photography: SIGNIEL BUSAN
カップル必訪のスカイカプセル。夕日が沈む時間は人気なので、早めの予約がオススメ。photography: VISIT BUSAN
海の景色を横目に走る海辺列車は、夕焼けも美しい。photography: VISIT BUSAN
photography: VISIT BUSAN
プサンのヴェネチアという意味を込めて「プネチア」と呼ばれるジャンリム港の異国的な風景。photography: VISIT BUSAN

鄭慈卿 Ja-Kyung Jung
チョン・ジャキョン、ソウル生まれ。映画制作会社の演出部を経て、メディアコーディネーターに。日本語は独学で習得。雑誌を中心に書籍、テレビ、広告、ブランド、スポーツなどのコーディネーションを担当。 Instagram: @mademoiselle_pudding