女性が創る新しい世界 from スウェーデン デザインのかっこよさ、環境にも配慮したデザイナー、マリー・テイケ

世界は愉快 2023.03.01

神咲子

スウェーデンの名誉あるファッション賞を総なめにしたリメイク・ストックホルム「Remake Stockholm」(リメイク・ストックホルム)。そのチーフデザイナーでもあり、発起者でもあるMarie Teike (マリー・テイケ)の長年の努力がファッション業界に一石を投じたと言っても過言ではない。

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モデルとして働いた経験もあるマリーはリメイク・ストックホルムでも活躍。自身のコレクションを誰よりもよく着こなしている。

リメイク・ストックホルムは母体である非営利団体のStockholms Stadsmission(ストックホルムス・スタッズミッション)が運営するセカンドハンドブティックに寄付されたマテリアルを使い、新たにリメイクして洋服、小物、アクセサリーを制作している。マリー・テイケは1997年から2000年までオーストラリアに住んでおり、同時にセカンドハンドブティックを経営していた。素材をチャリティショップから買って手直しし、自分の名を冠し自身のコレクションとして販売していた。それ以前の1989年から1997年でのロンドンでの生活でモデルとして仕事をしながら、London College of Fasionにて学ぶ。その当時からすでにファッション業界の生産方法やクラフトへの尊敬の欠如に疑問を抱いていたのだ。ファッションに対するこよない愛情から、いつもセカンドハンドブティックで素材を買い、そこから自作の一点ものを創るようになったのだ。

2002年にスウェーデンに戻りストックホルムス・スタッズミッションのセカンドハンドブティックで働き始めると同時に、マテリアルが全て賄えられ、更には社会貢献も含まれているこの場所と環境でなら今まで一人でやってきた自分の考え、コンセプトをもっと広くアプローチできると思い立ったのだ。
ストックホルムス・スタッズミッションの支援プログラムの一つでもある社会復帰への道として、リメイク・ストックホルムの裁縫所にて訓練、習得し、就職へと繋がる手助けにもなっているバックグラウンドがまた素晴らしい。
もちろん、ハンドメイドの一点ものというのも魅力があるが、何よりもマリーが創り出すリメイク製品はかっこいいのだ!

 

ゆるゆるジャージ系もオシャレな一点に早変わり。

 

 

2023年のコレクションより。

 

 

ネット販売の他はストックホルムのNKデパートで直に購入できる。

 

 

一線を画してとてもかわいい。

 

 

颯爽とリメイク・ストックホルムを着こなすヴィクトリア王女。

 

 

当時の文化大臣、アリス・バー・クンケがノーベル授賞式の晩餐会で着たリメイク ストックホルムのドレス。

 

 

スタート時から、そして今でもデニムはリメイク・ストックホルムのコアアイテムだ。

 

 

今話題の肌見せシースルードレスにバラクラバ(フード)なんて誰が思い付くだろう!

text: Sakiko Jin

神咲子

在スウェーデンライター。コーディネート業も行うが、本業はレストラン業だった。そして50歳を過ぎてから、鉄道の電車の運転手に。スウェーデンの北部ウメオ市とスンズヴァル市を運転する日々を送る。

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