グラストンベリー・フェスティバル(以下グラストンベリー)において、イギリスを代表するアウトドア・ライフスタイルブランドでロイヤルファミリーも愛用するワックスジャケットでも知られるバブアーがチャリティ団体オックスファムとタッグを組んでエシカルなプロジェクトを実施する。
グラストンベリーは1970年から続くイギリスのサマセット州で開催される音楽フェス。広大な土地に80を超えるステージが建ち、コンサートだけではなく演劇やサーカス、映画上演なども行われる。昨年の観客動員数は21万人を記録。世界最大規模&最高峰としても知られている。
今年は6月26日から30日に渡って開催される予定でヘッドライナーはデュア・リパ、コールドプレイ、シザが務める。チケットは昨年11月に発売されたものの受付から1時間もしないうちに完売している。
実はグラストンベリーはお天気に恵まれないことで名高い。雨に降られて泥だらけになりながらライブを楽しむ人々の姿がニュースに映し出されることもしばしば。VIPスペースにやってくるセレブたちですらレインコートに長靴が定番の装いだ。
そんななか、バブアーは初めての試みとして会場内に設置されたオックスファムの店舗で古着のワックスジャケットのレンタルサービス「リ・ラブド(Re-Loved)」を行うことを発表した。メンズ・レディースの両サイズがあり、45ポンドで全日程中ずっと借り続けることができる。すべてのジャケットは新品と変わらずウォータープルーフとなるようにワックスのかけ直しが施され、必要な補修もされているので悪天候になっても心配ご無用。さらには過去のグラストンベリーのTシャツなどのマーチャンダイズを使ってカスタマイズもされていて、ポップで可愛く仕上がっているのも魅力だ。気に入った場合は買取も可能。これらの収益はすべてオックスファムに寄付される。
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ビンテージのTシャツを裏地に縫い付けてカスタマイズ。
キュートなレインボーの柄がフェス中ずっと気分をアップしてくれること間違いなし!
今回の企画に合わせてバブアーは、このカスタマイズしたジャケットとグラストンベリーフェスのチケット2枚が当たる抽選も実施していた。実際にレンタルされるものはここまで手が込んだリメイクは施されていないかもしれないけれども、機能性にあふれフェス中大いに役立つことは間違いないはず。
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ジャケット以外には中古のバブアーのバケツハットの販売もあり、こちらは「リ・ラブド」とグラストンベリーの限定ピンバッジがもれなく付いてくる。
2019年から不要とされたジャケットをリユースに回すプロジェクト「リ・ラブド」をスタートしたバブアー。昨年末にはショーン・ザ・シープら動物たちの手助けによって古くなったジャケットを愛用し続ける牧場主の姿を描いた可愛いクリスマス広告でも注目を集め、エコロジカルなブランドとしてさらに広く認識されるようになっている。
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使い込まれた味のあるバブアーをまとってのグラストンベリーは最高の思い出となるはず。「リ・ラブド」のジャケットをめぐっての熱い争奪戦がいまから予想される。
在イギリスライター。憂鬱な雨も、寒くて暗い冬も、短い夏も。パンクな音楽も、エッジィなファッションも、ダークなアートも。脂っこいフィッシュ&チップスも、エレガントなアフタヌーンティーも。ただただ、いろんなイギリスが好き。