英ロイヤルファミリーの華麗な装いが一堂に!ケンジントン宮殿で「Dress Codes」展が開催中。

かつてはヴィクトリア女王が生まれ育ちダイアナ妃が暮らした場所であり、現在はウィリアム皇太子一家の住居(注:子供たちの学期中は郊外のウィンザーの邸宅で生活しているが一家の正式なアドレスは同宮殿)でもあるロンドンのケンジントン宮殿。この宮殿内のギャラリーでは現在、ロイヤルファミリーたちや彼らにまつわる人々のフォーマルな衣服を展示するエキシビション「Dress Codes」展が開催されている。

Dress Codes Cracking the Codes (c) Historic Royal Palaces.jpg
19世紀からのロイヤルファミリーの衣服が一堂に介する。
Dress Codes Queen Alexandra (c) Historic Royal Palaces.jpg
1901年から1910年まで在位したエドワード7世の妃、アレクサンドラ王妃のドレスとケープ。

ヒストリック・ロイヤル・パレスが500年の間保管してきたおよそ1000着の中から選ばれたアウトフィットの数々が陳列されている。

Dress Codes Queen Victoria (c) Historic Royal Palaces.jpg
ヴィクトリア女王のドレスとボディス。喪服でありながら細かな細工や刺繍で飾られている。
Dress Codes Cracking the Codes 2 (c) Historic Royal Palaces.jpg
ダイアナ妃の装いは色やフォルムが大胆なのが特徴。

 最愛の夫であるアルバート公を早くに亡くし、以降喪服で過ごしたことでも有名なヴィクトリア女王の漆黒のドレスとボディスや、ダイアナ妃着用のデザイナー、キャサリン・ウォーカーによるグリーンのシルクベルベットのタキシードドレス、ブルース・オールドフィールドが手がけた朱赤のアンサンブルなどが並ぶ。

Dress Codes Liberty dresses (c) Historic Royal Palaces.jpg
今も昔も変わらずキュートなリバティプリント。幼い王女たちのお気に入りの一着だったのかも?

ひときわ目をひくのはリバティプリントの子供用ドレスだろう。幼少のエリザベス女王と妹のマーガレット王女が着用したものだ。幼い頃のふたりはお揃いを好んでいたことでも知られている。エリザベス女王のドレスは裾の長さを調節した縫い跡が見られ、女王の成長とともに直しながら着続けたことが伺える。

王族以外にも、ヴィヴィアン・ウェストウッドが2006年にエリザベス女王からDBE勲章を授与されたときに身につけていたドレスも並び興味深い。

会期は11月30日まで。ロンドンを訪れるチャンスがあれば、立ち寄りたい展覧会だ。

「Dress Codes」展
Kensington Palace
Kensington Gardens, London W8 4PX
開)10:00~18:00
料)24.70ポンド(ケンジントン宮殿内の見学料含む)
https://www.hrp.org.uk/kensington-palace 

在イギリスライター。憂鬱な雨も、寒くて暗い冬も、短い夏も。パンクな音楽も、エッジィなファッションも、ダークなアートも。脂っこいフィッシュ&チップスも、エレガントなアフタヌーンティーも。ただただ、いろんなイギリスが好き。

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