お酒 from ニューヨーク ニューヨークで浸透する、缶のロゼワイン

世界は愉快 2022.08.31

長谷川安曇

ルーフトップやバックヤードでBBQ、公園やビーチでピクニック。ニューヨークの8月は、アウトドア行事で忙しい。誰かの家の屋上や庭でBBQをする時は、クーラーボックスの中にぎっしりとビールが入っているものだが、最近では他にも人気のドリンクがある。缶のロゼワインだ。数年前から缶に入ったロゼのブランドが徐々にローンチし始めて、いまでは多くのブランドが存在する。最近では、バーでロゼをオーダーしても缶のタイプをサーブされることも。

特に人気なのは、「Nomadica」(ノマディカ)社のロゼだ。サステナビリティに特化したブランドで、仲介業社をできるだけ減らして生産されている。砂糖を使用していないので、ドライな風味。タコスや地中海料理、ソフトチーズ、サラダ、野菜料理とペアリングするのに適しているそう。カリフォルニアのブランドだが、ニューヨークでも大人気。同社が缶の商品にこだわるには、ワケがある。缶はボトルに比べて400倍も軽く、シッピングで排出される温室効果ガスを最大で80%も軽減できるから。

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ワインの種類によって、各アーティストがパッケージを手がける。ワインの缶ブランドが数ある中で、人気のノマディカ社の商品。photography: Courtesy of Nomadica

最近のロゼ缶人気の加速のもうひとつの理由は、パッケージにもある。どこのブランドも思わず「ジャケ買い」したくなるほど、グラフィックデザインやロゴが可愛い。先出のノマディカ社のロゼの缶は、サウスカロライナ州出身でブルックリンを拠点に活躍するアーティスト、オサム・コバヤシのアートがパッケージに描かれている。
www.explorenomadica.com

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「フォーブス」誌によると、アメリカ国内でロゼの人気が高まっていて、今年の夏は特に需要が高いそう。また甘い風味ではなく、ドライな味わいが特に人気だとか。缶のワインはカリフォルニア発のブランドがマーケットで目立つ。photography: Courtesy of Nomadica

同じくカリフォルニア州にワイナリーを構え、ワインテイスティングも実施している「The Family Coppola」(ザ・ファミリー・コッポラ)社も缶のロゼをリリース。言わずもがな、映画監督の巨匠フランシス・フォード・コッポラが経営しているビジネスだ。娘のソフィア・コッポラの名を冠した「Sofia Mini Brut Rosé」のパッケージも淡いピンクのカラーで、思わず手にとりたくなるほど可愛い。スパークリングのロゼで、爽快な飲み心地。プールサイドやパーティ、お祝い事、公園で飲むのにおすすめだそう。

ロゼ缶の普及によって、アウトドアでのイベントがさらに楽しくなりそうだ。
www.thefamilycoppola.com

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ペアリングのおすすめは、フルーツタルトやバターミルクフライドチキン。photographyCourtesy of The Family Coppola

text: Azumi Hasegawa

長谷川安曇

東京出身、2004年からニューヨーク在住。フリーのライターとして活動しながら、映像制作にも携わり、キャンペーンやミュージックビデオのプロデュースとフィルムメーカーとしても活動する。www.azumihasegawa.com

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