2021年、性的に最も不満だったのはフランス女性?

Society & Business 2021.09.14

9月3日、IFOP(フランス世論研究所)がヨーロッパ女性の性生活についての調査結果を発表した。結果によると、またもやフランスが性的満足度において最下位となった。

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驚くような結果ではないが、性的満足度においてフランスが再び最下位に。photo:Getty Images

ヨーロッパ全体から見ると、フランスは「性的に満足していない」と答えた女性が最も多かった——。IFOP(フランス世論研究所)が成人用コンテンツプラットフォームPokmiと共同で行った「ヨーロッパ女性のセクシャリティの展望」という調査でこのような結果が示された。これはフランス女性にとっては悲しい結果だ。

満足していないと答えた女性の割合を数字で示すと、フランス35%に対して、ドイツ23%、イタリア30%、スペイン28%だった。

性生活が不活発

調査の前半部ではヨーロッパ女性の性的活動、成熟度、満足感、レパートリーについて調べている。イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリスの5025人の女性(1)を対象に行われたこの調査によると、フランスと近隣諸国との差が著しく広がっていることが分かった。2016年から2021年の間に、性生活に「不満足」と答えたフランス女性の割合は4ポイントも上がったのに対し、調査対象の5カ国間の平均は1ポイントの上昇に(28%)にとどまっている。

さらにセックスの頻度も低下している。調査前の1カ月間に、性的パートナーがいたかどうかの質問に対し、37%のヨーロッパ女性がいなかったと答えている。その中でもフランスとイギリスの女性においてその割合が最も高かった(それぞれ41%と47%)。いなかったと答えたフランス女性の割合の増加が最も著しく、2016年と比べて10ポイントも上がっている。

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魅力の低下と精神的負担

なぜこれほど性欲が冷めてしまったのだろう? 原因は複数あるが、調査対象の国において共通の要因があることが分かった。

まず、女性の不満の大きな原因となっているのがパートナーだ。最も満足度の低いヨーロッパ女性の答えを見ると、相手(の姿、外見)が以前ほど魅力的でないと思うようになった女性が38%、女性の喜びに十分気遣ってくれないと感じている女性が56%いた。フランス女性の場合、この数字が51%と64%に上昇する。

自分に対する女性の過小評価も性的満足感を左右している。45%のヨーロッパ女性が自分は「魅力的でない」と考えており、フランス女性においてはその割合は47%となる。

セクシャル・ウェルビーイングは個人の問題だけではない。家事分担を含むカップルの関係のバランスも大きく影響している。フェアでないという気持ちは性的な不満につながると、ヨーロッパ女性の20%、フランス人女性の22%が答えている。

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フランスでは仕事のストレスが多い

ただしこの数字の裏にはフランス独特の状況がある、とIFOPの“ジェンダー、セクシャリティと性の健康”を扱う部署のフランソワ・クラウス局長は指摘する。その一つが仕事の影響だ。「フランスは仕事をしている女性の割合が最も高い国の一つです。それがストレスを生み、私生活に影響を及ぼしている可能性があります」と説明する。「更に、フランスは抗うつ薬の消費が最も多い国の一つでもあります。抗うつ薬は性欲や性的満足感を低下させることが分かっています」

また、フランスでは性的能力が高くなければならないという強迫観念が著しく高いとクラウス局長は指摘する。「フランス人は性的に大胆だと一般的に思われています。しかし実際には、それが逆に劣等感を与え、満足とは程遠い結果を生んでしまうのです」。その証拠に、性的なプレイは男性パートナーに服従を示す象徴であると理解されてしまい、関心が低下している。

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コロナの影響?

この調査はパンデミックという複雑な状況下で行われたことも忘れてはならない。調査が実施された2021年3月、フランスでは夜間外出禁止令とロックダウンが発令されていた最中だった。クラウス局長は次のように語る。「この困難な状況や、ソーシャルディスタンスなどの公衆衛生における制限はフランス人の私生活にも影響を及ぼしました。性生活の頻度の低下は通常の倍になったという調査報告もあります。独身の場合も、一緒に暮らすカップルの場合も同じ結果が出ました」

しかし、コロナがセクシャリティに与えた影響については慎重に考えなければならないと局長は言う。「アメリカとイギリスで実施された調査によると、パンデミック以前から若い人の間では性的活動の低下が確認されています。さらなる調査の結果を見なければ、これがコロナ禍の影響なのか、他の要因があるのか判断できません。例えば、パソコンの前に座っている時間の増加なども考慮する必要があるかもしれません」

(1)このフランス世論研究所が行った自記式調査はThe Poken Companyに依頼されたもので、2021年3月1~5日に行われた。フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、イギリスに住む18歳以上の女性人口を代表する5026人をサンプルの対象にした。

text:Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr)

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